
- Vantage Tradingってどういうサービス?
- Vantage Tradingって怪しいの?
- Vantage Tradingをおすすめしない理由を教えて
- Vantage Tradingの評判や口コミは?
Vantage Trading(バンテージトレーディング)に興味をお持ちでも「本当に安全なの?」「出金拒否の噂は本当?」と不安に感じていませんか?結論から申し上げると、Vantage Tradingは日本人投資家にはおすすめできません。
金融庁から無登録業者として警告を受けており、2025年からX(旧Twitter)上で深刻な出金拒否や利益没収の被害報告が急増しています。
本記事では、実際のSNS投稿や公的資料を基に、Vantage Trading(バンテージトレーディング)をおすすめしない6つの決定的理由と、より安全な代替業者について専門家の視点から詳しく解説します。
Vantage Trading(バンテージトレーディング)とは?基本情報と運営会社の概要

Vantage Trading(バンテージトレーディング)は2009年設立のオーストラリア系海外FX業者で、日本市場では撤退と再参入を繰り返している不安定な運営歴があります。
複数の金融ライセンスを保有しているものの、日本人顧客は規制の緩いバヌアツライセンスでの利用となる点で注意が必要です。
会社概要と設立背景
| 海外FX業者名 | Vantage Trading(バンテージトレーディング) |
| 運営会社 | Vantage Prime Trading Limited |
| 設立 | 2009年 |
| 金融ライセンス | 英国金融行動監視機構(FCA) オーストラリア証券投資委員会(ASIC) バヌアツ金融サービス委員会(VFSC) ケイマン諸島金融庁(CIMA) 南アフリカ金融行動監視機構(FSCA) |
| 最大レバレッジ | 2,000倍 |
| ドル円スプレッド | 1.0pips〜 |
| 入出金の早さ | 入金:即時 出金:1〜5営業日 |
| 取引通貨ペア数 | 41種類 |
| 日本語対応 | あり |
Vantage Trading(バンテージトレーディング)は2009年にオーストラリアで設立された海外FX業者です 。
単一の企業ではなく、世界各国の規制に対応するために複数の法人を傘下に置くグループ企業として事業を展開しています。
15年以上の運営実績を持ち、現在では世界172ヶ国でサービスを提供するグローバルなオンラインCFDブローカーとして成長していますが、2018年6月25日にはオーストラリア証券投資委員会(ASIC)とシステム・統制不備に関する裁判所執行合意を締結するなど、過去にコンプライアンス上の問題も指摘されています 。

グループ全体で500万人以上のトレーダーに利用されていると言われますが、その規模の大きさとは裏腹に、運営体制の安定性には疑問符が付く状況となっています。
提供サービスと取引条件
Vantage Trading(バンテージトレーディング)は1,000種類以上の金融商品を取り扱っています。
- FX通貨ペア
- 株価指数
- コモディティ
- 個別株式CFD
上記のように多様な取引が可能です。
日本人顧客向けサービスはVantage Global Limited(バヌアツ)が提供しており、バヌアツ金融サービス委員会(VFSC)のライセンス(登録番号:700271)で運営されています 。
Vantage Trading(バンテージトレーディング)をおすすめしない6つの決定的理由
Vantage Trading(バンテージトレーディング)には取引条件面での魅力がありますが、利用をおすすめしない理由が6つあります。
- 金融庁の無登録業者リストに掲載されている
- 過去に日本市場撤退の実績がある
- 日本の法的保護を受けられない
- バヌアツライセンスによる限定的な規制
- 金融庁からの継続的な警告
- 顧客資金の分別管理体制が不透明
解説していきます。
金融庁の無登録業者リストに掲載されている
Vantage Trading(バンテージトレーディング)は日本の金融庁から正式に警告を受けている無登録業者です 。

金融庁は「Vantage Trading(バンテージトレーディング)」を提供する業者について、取引をしないよう投資家に注意喚起を行っており 、これは単なる形式的な警告ではなく、実質的な危険性を認識した上での措置です。
この警告は日本の金融商品取引法に基づく正式な行政指導であり、投資家保護の観点から発せられているものになります 。
過去に日本市場撤退の実績がある
Vantage Trading(バンテージトレーディング)の前身であるVantage FXは過去に日本市場から撤退した実績があります 。
2020年に日本向けサービスを開始したものの、短期間で新規口座開設を停止し、実質的に日本市場から撤退しています 。

この撤退は「日本市場のリサーチ不足」や「準備不足」が理由とされており、同社の日本市場に対する戦略の不安定さを示しています 。
現在も日本の金融庁未登録で運営されており、規制当局からの圧力が強まれば再び撤退する可能性があります 。
短期間での撤退と再参入を繰り返すパターンは、長期的な安定したサービス提供への不安材料となります。
日本の法的保護を受けられない
Vantage Trading(バンテージトレーディング)は日本の金融商品取引法に基づく登録を受けていないため、日本人利用者は法的保護を受けることができません 。
同社が日本の金融庁に登録しない理由は、高レバレッジやゼロカットシステムなどのサービスを提供するためですが、これは投資家保護の仕組みを放棄することを意味します 。
日本国内で居住者に対して金融商品の勧誘や取引サービスを提供するには金融庁への登録が義務付けられているにもかかわらず、同社はこれを遵守していません 。

トラブルが発生した場合、日本の金融商品取引法による保護や金融ADRによる紛争解決サービスを利用することができず、全て自己責任での対応となります 。
バヌアツライセンスによる限定的な規制
Vantage Trading(バンテージトレーディング)の日本人顧客向けサービスは、バヌアツ金融サービス委員会(VFSC)のライセンスで運営されています 。
バヌアツライセンスは他の主要国のライセンスと比べて規制の厳格さが劣るため、実質的な顧客保護は限定的です 。

同グループはオーストラリア証券投資委員会(ASIC)や英国金融行動監視機構(FCA)といった厳格なライセンスも保有していますが、これらは日本人顧客には適用されません 。
そのため、日本人投資家は最も規制の緩い環境でのサービス利用を余儀なくされ、充分な投資家保護を期待することができません。
また、過去にはオーストラリア証券投資委員会(ASIC)とシステム・統制不備に関する問題で裁判所執行合意を締結するなど、コンプライアンス上の課題も指摘されています。
金融庁からの継続的な警告
Vantage Trading(バンテージトレーディング)関連業者は金融庁から継続的に警告を受け続けています 。

関東財務局は2025年4月25日付で「Vantage Prime Trading Limited」に対して警告を発出しており、同社は「インターネットを通じて、店頭デリバティブ取引の媒介を行っていた」として無登録での金融商品取引業の実施が指摘されています 。
さらに同社は令和6年6月21日にも店頭デリバティブ取引の勧誘を行っていたとして警告を受けており、度重なる違法行為が確認されています 。

継続的な警告にもかかわらず営業を続ける姿勢は、規制当局との協調性の欠如を示しており、今後さらに厳しい措置が取られる可能性があります 。
顧客資金の分別管理体制が不透明
Vantage Trading(バンテージトレーディング)は顧客資金管理において「分別管理」を採用しており、「信託保全」は実施していません 。
顧客資金はオーストラリアのNAB銀行(National Australia Bank)で管理されており、同銀行はAA格付けを受けているため一定の安全性は確保されています 。
しかし、分別管理は会社の運営資金と顧客資金を別々の口座で管理する方法に過ぎず、信託保全と比べて顧客保護レベルが劣るシステムです 。

万が一同社が倒産した場合、預けた資金が全額返還される保証はなく、分別管理口座から資金を回収できるかどうかは破綻時の状況次第となります 。
同社は「The Financial Commission」という補償機関に加入しており、補償を受けられるとされていますが 、それを超える資金については保護されない可能性があります。
日本国内FX業者が採用する信託保全制度と比較すると、資金の安全性については明らかに劣る状況です。
Vantage Trading(バンテージトレーディング)のX(旧Twitter)での悪い口コミ・評判
実際のX投稿を確認すると、Vantage Trading(バンテージトレーディング)に対する深刻な出金トラブルや利益没収の報告が多数見つかります。
2025年から特に問題が表面化しており、被害を報告するアカウントも出現している状況です。
出金拒否に関する実際の投稿
X上では深刻な出金拒否の被害報告が相次いでいます。
出金拒否、サポートにメールしても返信なし、と150万円以上の資金が出金できない状況が報告されています 。
別の方も出金拒否について呟いています。
「必要以上の入出金で入金ボーナス狙いの不正が疑われる」と、言いがかりのような理由で正当な取引で得た150万円の利益が出金拒否されたケースが報告されています 。
「『vantage trading 出金拒否』で検索したら去年の9月くらいから出金拒否やら利益取消やら勝ったら垢BANとかが相次いでる。」という投稿からも、問題の深刻さが伺えます 。
利益取消の報告
利益の没収に関する報告も多数確認されています。
複数口座で合計21.6万円の利益が没収されたケースも報告されています 。
「Vantage Tradingで出金拒否された人、ちょいちょい出てるみたいですね。基本的に、変な話が出ている取引所は、使わない方がいい。利益没収や出金拒否」という第三者の観察投稿もあり、問題の認知度が高まっていることが分かります 。
これらの投稿から、正当な取引を行っても突然利益を没収される危険性があることが判明しています。
サポート対応の不備に関する声
サポート対応の質に関する不満も多数報告されています。
利益没収、出金拒否の件でサポートに連絡したら、2分後に定型分メールで回答。
全損リスクを背負ってトレードしている方に対し、利益が出た瞬間に出金拒否という信じられないポストも。
詳細な説明を送ったにも関わらず2分後に定型文で回答される杜撰なサポート対応が批判されています 。
また、「出金ロックされて1週間、サポートにメールしても返信なしです」という投稿からは、150万円以上の出金問題に対してサポートが全く対応しない状況が確認できます 。
Vantage Trading(バンテージトレーディング)以外のおすすめ海外FX業者3選
Vantage Trading(バンテージトレーディング)の問題点を踏まえ、安全性と信頼性を重視した海外FX業者を厳選してご紹介します。
金融ライセンス、取引環境の透明性、スキャルピング対応などの観点から、日本人投資家に最適な3業者を選定しました。
XM Trading:安全性重視なら最適

XM Tradingは海外FXの中でも特に安全性に定評があり、金融ライセンスを多く持っている業者です 。
- 英国FCA(イギリス金融行為監視機構)
- キプロス証券取引委員会(CySec)
- セーシェル共和国のFSA(金融庁)ライセンス(SD010番)
- モーリシャス共和国のFSC(金融サービス委員会)ライセンス(GB20025835番)
グループ全体で英国FCA(イギリス金融行為監視機構)やキプロス証券取引委員会(CySec)などの厳格な金融ライセンスを保有しており、コンプライアンス体制が確立されています 。

日本人向けサービスはセーシェル共和国のFSA(金融庁)ライセンス(SD010番)で運営されており、同ライセンスは2013年からEU指令に準拠した厳格な規制を導入している信頼度の高いライセンスとして評価されています 。
複数の厳格なライセンス下での運営により、一つの規制当局に何らかの問題が発生した場合でも、他のライセンスでサービスを継続できる体制を構築しています。
15年以上の運営実績があり、世界中で500万人以上のトレーダーから信頼を得ている実績も安全性の証明となっています。
AXIORY:透明性の高いNDD方式

AXIORYは完全なNDD ECN方式を採用しており、取引の透明性を重視するトレーダーに適した業者です 。
- 複数の流動性プロバイダーからリアルタイムで配信される最良の価格でトレーダーのオーダーを自動的にマッチングするため、ブローカー側による価格操作が不可能(テラ口座・アルファ口座)
- スキャルピング取引に制限がなく、短時間での売買や自動売買プログラムによる高頻度取引も自由に可能
- cTraderプラットフォームの採用により、ワンクリック取引、逆指値・指値の同時設定、リスク管理機能などの高度な取引ツールも利用できる

特にテラ口座はcTrader専用口座として提供されており、板情報(Dom機能)でリアルタイムの注文状況を確認しながら取引することが可能です 。
取引手数料は往復で3ドル(30万通貨あたり)と明確に設定されており、隠れたコストがない透明性の高い料金体系となっています。
TitanFX:スキャルピングに最適

TitanFXはスキャルピング取引に最適化された取引環境を提供している業者です 。
- 全口座タイプでスキャルピングが完全に許可
- Zeroブレード口座は、ECN口座として設計
- MT4とMT5の両方でワンクリック取引機能が利用できる
- WebTraderやモバイルアプリからも制限なくスキャルピングを行うことができる
全口座タイプでスキャルピングすることができるので、取引回数や保有時間による制限は一切ありません 。

特にZeroブレード口座はECN口座として設計されており、インターバンク市場から直接配信される生のスプレッドで取引することが可能です 。また、独自のZero Pointテクノロジーを採用することで、約定スピードとリクイディティを最適化し、スキャルピングに必要な瞬時の約定を実現しています。
さらに、MT4とMT5の両方でワンクリック取引機能が利用できるので、マウスクリック一つで瞬時に注文を出すことが可能で、スキャルピングのような瞬発力が求められる取引スタイルに最適です 。
WebTraderやモバイルアプリからも制限なくスキャルピングを行うことができ、場所を選ばずに取引機会を逃すことなく対応でき、自動売買(EA)によるスキャルピングも制限なく利用可能です。
Vantage Trading(バンテージトレーディング)に関するよくある質問
Vantage Trading(バンテージトレーディング)を検討中または既に利用している方からよく寄せられる質問について、実際の情報に基づいて回答します。
出金問題や口座運用方法など、トレーダーが最も気になるポイントを詳しく解説します。
本当に出金できないのか?
Vantage Trading(バンテージトレーディング)からの出金について、完全に不可能というわけではありません 。
Vantageは不当な理由で出金拒否することは基本的になく、トレーダー側の規約違反や不正利用が疑われる場合にのみ出金拒否が発生するとされています 。
また、「VantageTradingの出金拒否で一番多い理由は不正な両建て取引」との回答が得られており、複数口座間での両建てや他社との両建て取引が主な対象となっています 。
2025年からSNS上で出金拒否の報告が見られるようになり、X(旧Twitter)では利益の取消やアカウント停止といった処置が実施されたとする投稿が確認されています 。
中には100万円以上の利益が取り消しになるケースも報告されています 。
具体的な事例としては、2025年4月21日に30万円を入金したトレーダーがXAUUSDで6.03ロットのポジションを保有し約154万円の利益を確定したものの、その後利益の取り消し通知が届き、最終的に出金されたのは入金分30万円と利益の一部6万円のみという記録があります 。
この事例では、当該トレーダーが他のFXブローカーでも同時期にXAUUSD(ゴールド)のポジションを保有していたことが判明しており、両建て取引の疑いが利益取消の原因とされています 。
既に口座開設している場合の対処法
既にVantage Trading(バンテージトレーディング)で口座開設済みの場合、慎重な対応が求められます 。
2025年からの状況を考慮すると、新規の大きな取引は控えめにし、現在保有しているポジションがある場合は市場状況を見ながら段階的に決済することが推奨されます。

両建て取引やアービトラージ取引は出金拒否の主要な原因となっているため、これらの取引は避ける必要があります 。
利益が出ている場合は、少額ずつでも早めの出金を試みることで、出金プロセスの状況を確認することができます。
サポートへの問い合わせについては、テンプレート的な回答しか得られない場合もあるため、具体的な質問を準備して複数回のやり取りが必要になる可能性があります。
資金を安全に移動する方法
Vantage Trading(バンテージトレーディング)から資金を安全に移動させるためには、計画的なアプローチが重要です 。
まず、現在の口座残高と保有ポジションを正確に把握し、大きな損失を避けられるタイミングでポジションを決済してください。
出金を行う際は、本人確認書類の提出が完了していることを確認し、出金先が本人名義の口座であることを再度チェックすることが必要です 。
大きな利益が出ている場合は一度に全額出金せず、複数回に分けて出金することでリスクを分散できます。
2025年の状況を踏、遅延や問題が発生した場合は早めにサポートに連絡することが重要です 。
移動先としては、日本の金融庁に登録されている国内FX業者や、厳格な金融ライセンスを保有し長期的な運営実績がある海外FX業者を選択することを推奨します。
口座開設前には必ず金融ライセンスの内容、顧客資金の管理方法、過去のトラブル歴について十分に調査してください。
出金できない場合の対処法
出金できない場合、まず原因を特定することが重要です 。
Vantage Trading(バンテージトレーディング)では通常1〜3営業日以内に出金されますが、出金方法や混雑状況によっては反映が遅い場合もあります 。
数日待ってみて、それでも遅い場合はVantage Trading(バンテージトレーディング)公式サイトからサポートに問い合わせることをおすすめします 。
まとめ
Vantage Trading(バンテージトレーディング)は2009年設立の海外FX業者ですが、日本人投資家にはおすすめできません。
最大の問題は日本の金融庁から無登録業者として警告を受けており、法的保護を受けられないことです。
また、バヌアツライセンスによる限定的な規制下で運営されているため、顧客資金の安全性も国内業者と比べて劣ります。
過去の日本市場撤退歴もあり、長期的な安定性に疑問があります。
投資家保護の観点から、XM TradingやAXIORY、TitanFXなど、より信頼性の高い業者の利用を検討することを強く推奨します。
