インクドとは?鑑定不可になるケースも…トレカ価値を台無しにするオリパにも潜む悪質行為の見分け方

インクドとは?鑑定不可になるケースも…トレカ価値を台無しにするオリパにも潜む悪質行為の見分け方

最近、XやYouTubeで「インクド」という言葉を目にする機会が増えています。
高額カードの鑑定不可報告や、ブラックライトで発覚した改変事例など、トレカ市場の裏側を示す投稿が相次いでいます。

一見すると美品に見えるカードでも、実はキズを隠すためにインクで塗られていたというケースが国内でも確認されています。

伊沢

伊沢

結論から言うと、インクドはキズを隠して美品に見せる卑劣な改変行為です。
再シュリンクと同様、市場拡大の裏側で生まれているリスクの一つと言えます。
店舗が見逃しているケースもあるため、他人事ではありません。

トレカ市場が拡大する中で、オリパやフリマ流通も活発になっています。
その一方で、改変カードが紛れ込む可能性もゼロではありません。

本記事では、インクドの意味や見分け方、実際に報告されている事例、そしてオリパ購入者が知っておくべき注意点まで、一次情報をもとに整理して解説します。

インクドとは何か?

トレカ界隈で最近よく見かけるようになった言葉が「インクド」です。
Xでインクドと検索すると、ポケカやワンピカードを中心に、鑑定結果の報告や注意喚起の投稿が数多く出てきます。

結論から言うと、インクドとはカードのキズや白欠けをインクで塗り潰し、美品に見せる改変行為を指します。
一見すると状態が良さそうに見えるため、知識がないと見抜くのは簡単ではありません。

インクドの意味と海外での扱い

インクドは英語の inked card が由来で、海外のトレカ市場では昔から問題視されてきました。
特にPSAやBGSなどの鑑定文化が根付いている海外では、インクド=修復ではなく改変という認識が一般的です。

インクドが分かりやすく伝わるのが、こちらのYouTube動画です。

YouTubeでも海外コレクターが、インクドされたカードについて丁寧に解説しています。

  • 縁の黒ずみを拡大して確認する
  • ライトを当ててインクの乗り方を見る
  • 鑑定で即NGになった事例を紹介する

一見すると美品に見えるカードでも、拡大して見るとインク特有のムラや塗り跡が分かることが、実際の映像で示されています。

海外ではこのような知識が共有されているため、「インクド=価値が大きく下がる」というのがコレクターの共通認識です。

鑑定でインクドが嫌われる理由

動画内でも触れられていますが、インクドが特に問題になるのは鑑定の場面です。

PSAなどの鑑定では、最低限のチェックポイントとして、「カード本来の状態が保持されているか」「後天的な改変が加えられていないか」が厳しくチェックされます。

インクで塗られたカードは、たとえ見た目が綺麗でも改変扱いとなり、鑑定不可や大幅な評価ダウンにつながります。

YouTubeやXでは、「鑑定に出したらインクドで返却された」「高額カードだったのに評価が付かなかった」といった投稿も多く共有されています。

日本でも他人事ではなくなってきている

こうした海外の常識は、徐々に日本のトレカ市場にも広がり始めています。

Xでインクドと検索すると、実際に日本国内で確認された事例や注意喚起の投稿が数多く見つかります。

たとえば、実店舗のオリパを購入したあとに検品でインクドが発覚したケースや、大手カードショップで購入したカードが、後からブラックライト検査でインクドと判明したという報告もあります。

また、インクドは見た目では判断しにくいため、ブラックライトを当てて初めて分かるケースも少なくありません。

これらの投稿に共通しているのは、「最初は美品だと思っていた」「スリーブ越しでは全く気づかなかった」という点です。

インクドはもはや海外コレクターだけの問題ではなく、日本のオリパ・フリマ・実店舗・鑑定のすべてに関係する現実的なリスクになりつつあります。

伊沢

伊沢

正直なところ、インクドは「一部の悪質な人だけの話」ではなくなっています。
オリパや中古流通が増えた今、店舗側も気づかないまま混ざってしまうケースがあるのが現実です。
だからこそ、オリパを引いたあとに一度だけでも状態を確認する習慣を持つことが、自分のカードの価値を守る一番の対策だと思います。

インクドはどんなカードに多いのか

インクドは、どんなカードにも起こり得る問題ですが、XやYouTube上の事例を見ていくと、特に狙われやすいカードの傾向が見えてきます。

ここでは、日本国内で実際に報告されている事例をもとに、インクドが起きやすいカードの特徴を整理します。

高額カード・相場が上がっているカード

最も多いのが、高額カードや価格が高騰しているカードです。

  • PSA提出を前提に取引されやすい
  • 多少のキズで数万円単位の差が出る
  • 縁や角の白欠けが致命傷になりやすい

こうした条件が揃うカードほど、「少しでも見た目を良くしたい」という動機が生まれやすくなります。

Xでも、数万円〜数十万円クラスのカードでインクドが発覚したという投稿が目立ち、価格帯が上がるほどリスクも上がる傾向が見られます。

黒枠・濃色デザインのカード

インクドが行われやすい代表例が、黒枠や濃い色のカードです。

  • 白欠けが目立ちやすい
  • 黒インクで塗ると境目が分かりにくい
  • スリーブ越しではほぼ判別できない

特にワンピースカードやポケカの一部高レアリティでは、縁のごく一部だけを塗られているケースもあり、肉眼チェックでは見逃されがちです。

ブラックライトで初めて違和感に気づいた、という報告が多いのもこのタイプです。

古いカード・流通回数が多いカード

インクドは、新品カードよりも古いカードや何度も売買されてきたカードで見つかることが多い傾向があります。

  • 長年の保管で角が傷みやすい
  • 過去の所有者が複数いる
  • どの段階で手が加えられたか分からない

Xでは、「かなり前に出回ったカードだった」「どこでインクドされたのか分からない」という声も見られます。

この点が、店舗やオリパ運営側でも見逃しが起きやすい理由の一つです。

オリパでインクドが混ざりやすい理由

インクドが問題になる場面として、最近特に多いのがオリパ購入後の発覚です。

実際にXでは、「届いたオリパのカードをよく見たらインクドだった」という投稿が確認できます。

投稿のように、届いたカードの縁にわずかな違和感があり、拡大して初めて気づくこともあります。正面から見ただけでは分かりません。

では、なぜオリパで起きやすいのでしょうか。

理由はシンプルです。

  • 販売ページは正面画像が中心で、縁や角まで確認しづらい
  • 届くカードはスリーブ入りで、細部を見ないまま保管されやすい
  • 中古カードを再構成するため、どの段階で手が加わったか分からない

オリパはランダム販売という特性上、購入前に状態を細部まで確認できません。
だからこそ、到着後のチェックが重要になります。

伊沢

伊沢

オリパ自体が悪いわけではありません。
ただ、ランダム販売という仕組み上、細かいキズや改変は購入前に確認できないのが現実です。
高額カードを引いたときほど、一度だけでも縁をチェックする習慣を持っておくと安心です。

インクドの見分け方【実践編】

インクドは、知識がなければまず気づけません。
しかし、ポイントを押さえれば自分でもある程度は確認できます。

ここでは、実際にXで共有されている事例やYouTube動画の内容も踏まえたチェック方法を紹介します。

まずは縁と角をじっくり見る

最初に確認すべきなのは、カードの縁と角です。

インクドは白欠けを隠す目的で行われることが多いため、縁の一部だけ色が濃くなっていないかを見ます。

自然な劣化であれば、色味は不均一でも「紙の傷み」に見えます。
しかしインクが塗られている場合、わずかにテカりがあったり、色が均一すぎたりします。

オリパで届いたカードも、
スリーブから一度出して、光の下で角度を変えながら確認することが大切です。

光を当てて違和感を探す

通常光だけでなく、少し強めのライトを当てると違いが分かりやすくなります。

カードを傾けながら見ると、塗られた部分だけ光の反射が不自然になることがあります。

Xでも「普通に見たら分からなかった」という投稿が多く、光を当てた瞬間に気づいたというケースが少なくありません。

複数枚を重ねて“横から”見る

動画でも紹介されている有効な方法が、カードを複数枚重ねて横から見ることです。

同じ種類のカードや、状態が分かっているカードと並べると、インクが塗られた部分だけ縁の厚みや色味が微妙に違って見えることがあります。

横から見ると、以下のような差が出る場合があります。

  • 縁の一部だけ黒が濃い
  • 断面の色が他と違う
  • わずかにラインが浮いている

単体で見るよりも、比較することで違和感は格段に見つけやすくなります。

ブラックライトでの確認

インクドは通常光ではほとんど分かりません。
しかし、ブラックライトを当てると差が出る場合があります。

投稿でも解説されている通り、通常の光では自然に見えていた縁部分が、ブラックライト下では一部だけ色味が変わって見えます。赤い矢印で示されている箇所が、その違いです。

これは、カードの紙と後から塗られたインクの反応が異なるために起きる現象です。
ブラックライトを当てることで、塗られた部分だけが浮き上がるように見えることがあります。

特に黒枠カードや濃色デザインのカードでは、肉眼では判別が難しいケースが多いため、高額カードや鑑定提出予定のカードは一度確認しておくと安心です。

ブラックライトは数千円程度で入手できるため、オリパを継続的に引いている人にとっては有効な自己防衛ツールと言えるでしょう。

伊沢

伊沢

インクドは、知らなければまず気づけません。
でも、縁を見る・重ねて横から見る・ブラックライトを当てる。
この3つを知っているだけで、リスクはかなり下げられます。
それが将来の価値を守る一手になります。

なぜ店舗や買取でも見逃されるのか

インクドは悪質な改変行為です。
しかし現実には、「意図的に販売している」と断定できないケースも少なくありません。

では、なぜ見逃されるのでしょうか。

仕入れ段階ですでに混ざっている可能性

カードショップやオリパ運営は、多くの中古カードを仕入れます。
その時点でインクドが混ざっていた場合、すべてを完全に見抜くのは簡単ではありません。

インクドを見逃してしまう理由
  • 縁のごく一部だけ塗られている
  • ブラックライトを当てないと分からない
  • 通常光では自然に見える

このようなケースでは、経験があっても見逃す可能性があります。

カードは何度も流通するため、どの段階で手が加えられたのかを特定するのは困難です。

短時間査定で見抜くのは現実的に難しい

カードの買取や販売は、ビジネスとして回転率が重視されます。
1枚ごとに顕微鏡レベルで時間をかけて確認する運用は、現実的ではありません。

投稿でも指摘されている通り、カードショップは薄利多売で回転率を上げなければ成立しないビジネスモデルです。
その中で、ここまで精巧なインクドをすべて見抜くことは簡単ではありません。

実際、動画では拡大して初めて分かるレベルの改変が紹介されています。
通常光では判別できず、拡大や特殊な光源が必要なケースもあります。

つまり問題は、「見抜かなかった」というよりも、短時間査定という構造上、完璧なチェックが難しいという点にあります。

もちろん改変行為そのものは許されるものではありません。
しかし流通の過程で気づかれずに回ってしまう可能性がある以上、購入者側も最低限の確認をしておくことが重要になります。

悪意と“見逃し”は分けて考えるべき

ここまで見てきたように、インクドは流通の過程で見逃される可能性もあります。
しかし、だからといって行為そのものが許されるわけではありません。

投稿でも語られている通り、白欠けや折れは保管や経年で自然に発生することがあります。
しかしインクドは、少なくとも「意図的に手を加えている」行為です。

状態が悪くなることと、状態を偽って良く見せることはまったく別の問題です。

だからこそコレクターの間では、「インクドだけは受け入れられない」という声が根強くあります。

重要なのは、流通の中で見逃されるケースがあることと、改変行為そのものの悪質性は切り分けて考えることです。

行為の責任は行為者にあります。
そして購入者側は、知識で自分の資産を守るしかありません。

伊沢

伊沢

インクドを見逃すことと、インクドをしていいことは別の話です。
流通の中で気づかれないケースがあるのは事実。
でも、意図的に塗る行為そのものは明確な改変です。
だからこそ、最後にカードを守れるのは持ち主の知識だと思います。

もしインクドだった場合どうする?

インクドは、鑑定に出す人だけの問題ではありません。
オリパで引いたカードや、フリマで購入したカードでも起こり得ます。

ここでは状況別に整理します。

オリパや購入後に気づいた場合

届いた直後に違和感があるなら、まずは冷静に再確認します。
光の当て方やブラックライトで再チェックし、写真も残しておきます。

オリパや店舗購入後にインクドが発覚したという投稿も実際に確認されています。

投稿では、購入したカードが「バチバチのインクド品」だったと報告されています。
問い合わせをしたものの、「汚れ」との判断で返品不可だったという内容です。

このように、インクドかどうかの判断は販売側と購入側で見解が分かれる場合もあります。
改変がどの段階で行われたか特定できないため、必ず補償されるとは限らないのが現実です。

だからこそ重要なのは、到着後できるだけ早い段階で確認することです。
時間が経つほど、交渉は難しくなります。

感情的にSNSへ投稿する前に、まずは証拠を残し、事実を整理することが大切です。

売却しようとして気づいた場合

買取やフリマに出そうとしたタイミングで、インクドの可能性に気づくケースもあります。

そのまま状態を伏せて販売してしまうと、後からトラブルになる可能性があります。
少しでも違和感がある場合は、一度立ち止まることが重要です。

また、フリマアプリ経由の高額取引でも問題が起きています。

投稿では、45万円の高額カードを購入後、インクドの痕跡が発覚。
しかし「あんしん鑑定」では問題なしと判断され、補償対象外になったという内容が紹介されています。

この事例から分かるのは、プラットフォームの鑑定や補償があっても、すべての改変を完全に防げるわけではないということです。

インクドの可能性があるカードは、少なくとも改変の疑いがあることを明示したうえで扱うべきです。

隠して売れば、次のトラブルを生むだけです。

すでに減額・鑑定不可になった場合

インクドは、鑑定に出して初めて発覚するケースも少なくありません。

投稿では「鑑定不可」と判断されたカードが紹介されています。
美品だと思っていたカードでも、インクドと見なされた瞬間に評価は付かず、市場価値は大きく下がります。

インクドは単なるキズではありません。
白欠けや折れは経年や保管状況で起きることがありますが、インクドは意図的に手が加えられた改変です。だからこそ鑑定では厳しく扱われます。

鑑定不可や大幅減額になった場合、残念ながら元の評価に戻ることはありません。
そのカードをどう扱うかは持ち主の判断になりますが、少なくとも改変の事実を隠して再流通させることは、新たなトラブルを生むだけです。

インクドは、気づいた瞬間に価値が変わる問題です。
だからこそ、手元に届いた段階で確認することに意味があります。

伊沢

伊沢

インクドに気づいたとき、一番やってはいけないのは「なかったことにする」ことです。
価値が下がるのは悔しいですが、隠して流せば、誰かが同じ損失を受けます。
インクド問題は、知識だけでなく“扱い方の誠実さ”も問われるテーマだと思います。

まとめ|美品に見せる卑劣な手口だからこそ注意

トレカ市場は今も拡大を続けています。
高額カード、オリパ文化、フリマ流通、鑑定サービス。
盛り上がりと同時に、再シュリンクや偽造、そしてインクドのような改変行為も話題になるようになりました。

インクドは、キズを隠して美品に見せる卑劣な手口です。
一見すると分からず、鑑定や売却の段階で初めて価値が大きく下がることもあります。

Xで「インクド」と検索すれば、実店舗購入、オリパ、フリマ取引、鑑定不可の事例まで数多く出てきます。
もはや一部の特殊な話ではありません。

一方で、流通量が増える中、店舗側がすべてを見抜けるとは限らないのも現実です。
市場が大きくなるほど、リスクもまた比例して広がります。

だからこそ大切なのは、知識を持つこと。

あなたの持っているオリパのカードも、一度縁を見てみてはどうでしょうか。

盛り上がる市場の裏側にある闇を知ったうえで楽しむことが、これからのトレカとの向き合い方かもしれません。

伊沢

伊沢

再シュリンクも、インクドも、市場が大きくなったからこそ生まれる歪みです。
熱狂する前に、ほんの少しだけ冷静に。
それだけで守れる価値があります。

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