
ここ数年の生活の変化は激しかったのではないだろうか。
スマホの台頭、リモートワーク、増税など令和になってから平成との違いは所々に表れている。
さて、2023年になって自転車のヘルメットの努力義務化もあった。
街中を歩いている「POLICE」と書かれたヘルメットを被った駐在の警察官の方を見かけると制度の導入が感じられる。
しかし、改めて考えるとなぜ今更ヘルメットの義務制度を導入したのだろう。
また、なぜ努力義務なのだろうか。
導入の背景を追いながら我々の生活がどう変化したのかを見ていきたい。
ヘルメットの着用はなぜ努力義務化されたのか?
自転車事故のリスクとヘルメットの重要性
自転車は古くは明治時代、世界との交流が多くなったころから日本に浸透し、
生活用品だけでなく、競輪、クロスバイクなど競技としても親しまれた存在でした。
そんな便利な乗り物ですが、交通事故の問題は生まれてから現在に至るまで発生しているのではないか。
統計的にも自転車関連の交通事故は2割を占めており、
特に子供たちは自転車に乗る際に安全に注意する必要があります。
安全のためにも個人の判断でヘルメットを使う、学校の方針で通学時は使うなどありましたが、
2023年4月に国としてヘルメット着用の努力義務が導入されました。
ヘルメットは頭部を保護し、事故時の衝撃を和らげる役割があります。
自転車事故では頭部へのけがが多く、ヘルメットがなければ重傷を負う可能性も高まります。
ヘルメットの義務化により、自転車事故によるけがや死亡事故が減少することが期待されます。
他の国や地域では、ヘルメットの義務化により事故の減少が実証されています。
外国では完全義務化されていることもある
自転車のヘルメット着用の義務化について、国外での動向を見てみましょう。
海外では、ヘルメット着用の義務化が進んでいる国もあります。
例えば、オーストラリアやニュージーランドでは、自転車に乗る際にはヘルメットの着用が義務付けられています。
これは、事故による頭部への重傷を減らすために行われています。
しかし、義務化には賛否が分かれる意見もあります。
賛成派は、ヘルメットの着用によって事故時の頭部へのダメージを軽減できると主張しています
一方、反対派は、ヘルメット着用の義務化が自転車利用者の自由を制限するものだと主張しています。
確かに、いちいち被るのは面倒ですしこの主張も理解はできます。
ただ、命にかかわることとなるとやはり着用はしたほうがいいのではないでしょうか。
生活変化が自転車需要を上げた
日本ではここ数年で自転車の需要が格段に上がったと考えられます。
その原因を見ていきましょう。
コロナ禍の自転車ブーム
新型コロナウイルスのパンデミックにより、自転車の需要が急増しました。
人々は自転車を使って外出することで、交通機関を避けることや、運動不足の解消を図ることができます。
自転車ブームの一つの理由は、自転車が感染リスクの低い移動手段であるということです。
自転車に乗ることで、密集した場所や人との接触を避けることができます。
また、自転車は個人の所有物であり、他の人と共有する必要がありません。
これにより、感染リスクを最小限に抑えることができます。
さらに、自転車は健康への意識が高まっている現代社会において、
運動不足の解消や健康維持にも役立つという利点があります。
自転車に乗ることで、日常の運動量を増やすことができます。
また、自転車は環境にも優しい交通手段であり、地球環境への貢献も期待できます。
このような理由から、自転車の需要は急増しており、自転車販売業者や自転車関連のビジネスは好調です。
また、自転車の需要が高まることで、自転車整備や自転車駐車場の需要も増えています。
今後も自転車ブームは続くと予想されます。
自転車は便利で環境に優しい交通手段であり、
健康への意識も高まっているため、
多くの人々にとって魅力的な選択肢となっています。
ビジネス利用、ウーバーイーツなども
また、配達業による食生活の変化も自転車需要に拍車をかけました。
特にウーバーイーツは、日本で大きな注目を集めたサービスではないでしょうか。
ウーバーイーツは、スマートフォンのアプリを通じて、自宅やオフィスなどから好きなレストランの料理を注文し、配達してもらうことができます。
忙しい現代社会では、時間を節約することが重要になっています。
こうした背景からウーバーイーツを利用し、料理する時間を節約するなどが当たり前になってきました。
そのウーバーイーツですが主に自転車で配達されます。
都内では最近は深夜帯の配達もできるようになり、彼らが自転車で走る光景はもう日常になりましたよね。
さて、生活変化により自転車需要が挙がったということはもちろん、交通事故リスクもあがったということ。
つまり自転車のヘルメット着用は生活変化によって生まれた安全対策だったわけです。
“努力”義務ってなに
今回のルールの変更でヘルメット着用の重要性がわかりましたが
“努力”義務ってなんなのかという疑問が出たと思います。
努力義務は罰則にならない
では努力義務による違いと考えていきますが、一番の違いは罰則にならないことでしょう。
例えば、車に乗るためには免許証の取得と携帯を義務つけられています。
これらを違反した場合は罰金などの罰則が発生しますが、自転車のヘルメット着用に関してはこの罰則がありません。
もちろん、安全面ではすべきかもしれませんが日本は習慣としてヘルメット着用をしておらず、なかなか完全義務としての導入は難しかったのでしょう。
安全面以外でのヘルメット着用のメリット
努力義務ならもうつけなくてもいいのでは?という疑問も生まれますが、
結果的にはつけるべきと言えます。
それは、交通事故になった際の賠償責任などの口実にされる場合があるためです。
例えば、自転車による営業をする会社が交通事故を起こしたとします。
その際に会社からヘルメット着用を義務付けられてないと安全面の配所の欠如として会社に賠償責任が大きく発生する可能性があるのです。
このように、自転車需要と交通事故率の増大、安全面以外でのトラブル回避も含めてヘルメット着用はすべきと考えられます。
自転車を取り巻く変化は他にも
自転車ヘルメット着用に波及して様々な業界にも影響はありました。
身近な点でいうと自転車保険ではないでしょうか。
元々自転車保険は大手保険会社、自転車屋さんなどでありましたが
自転車ブームなどの影響もあり多くの自転車保険が生まれました。
また中にはヘルメット着用をしていないと適用されない場合もあり、
自転車を取り巻く認識が変わったと思います。
あれ?電動キックボードはヘルメットしなくていいの?
さて、ここで筆者には一つの疑問が湧きました。
皆さんは電動キックボードには乗ったことあるだろうか。
電動キックボードは、最近人気が高まっているがあれはヘルメット着用しなくていいのだろうか。
結論から言うと法的には問題がありません。
電動キックボードは特定小型原動機自転車(以下 特定小型原付)という新しい区分になり、
規定を満たすものであれば電動キックボードのヘルメットは努力義務となりました。
しかし、電動キックボードは自転車に比べ速度が容易に出易く、交通事故リスクも高いと言わざる負えません。
今後は法改正により義務化されたり変化があるかもしれませんね。
便利と危険は比例する
さてこの記事では、自転車用ヘルメットの着用に関する努力義務化について、
なぜそのような義務化が行われたのか、罰則や背景などを追っていきました。
自転車のヘルメットの努力義務化により、生活は安全意識が高まり、事故による重傷の減少が期待されます。
しかし正直、文化的には日本ではヘルメットの普及は難しく、
自転車、電動キックボードのノーヘルは多いでしょう。
自転車に乗らなくても自転車の交通事故のリスクはどうしてもあります。
このような法改正をしっかり意識し、場合によっては保険に入るなど対策を考えながら生活していきましょう。
このページを最後まで読んでくださってありがとうございます。
よろしければ、他にも色々と考察しているので読んでみてください。
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