
株主優待目的で投資している人はどれくらいいるだろうか。
一定の額の株を買うとクーポンや割引券が貰える株主優待、
様々なレパートリーがあり、年に数回家にお米が届いたりし楽しく投資をできる仕組みだ。
しかし、投資として損得で考えた場合は果たして株主優待はメリットがあるのだろうか。
企業のサービスをお得に使える
優待株投資は、株主に特典や優遇を受けることができるというメリットがあります。
具体的には
例えば、小売りの大手イオンの株を買うと3%キャッシュバックになる株主優待カードがもらえます。
また有名なものだとすかいらーくホールディングスは自社グループの数千円の値引き券が貰えます。
確かに投資をする上で利回り、資産運用、業績分析など確認するのは大変なので、
自分の生活でお得に使える株主優待を目的に投資するのは分かりやすいかもしれません。
しかし、その投資方法は危険性があることは気を付けてほしい。
株主優待の投資のデメリット、注意点
企業成長が見込めるかは不明
株主優待目的の投資をする上で注意することとして、株価の評価価格、市場動向などが安定しているかを見なければいけません。
株主優待は確かに保有していれば、クーポンなど貰えます。
しかし、保有している株が暴落する可能性などがあります。
そのため、株を購入するためには株価が今後下がらないか、安定しているかなどが大事になります。
株主優待は日本特有の特別な制度
また、株主優待は実は海外にはなく実は日本だけの制度で海外は配当金のみなのです。
元々、日本は古来よりお中元、お歳暮などお世話になった人に定期的に贈り物をする文化がありました。
このような風習は会社間、出資者間でもありその流れから株主には株の保有に合わせて品物を送るようになり、
これが株主優待の起源とされています。
実際に、海外など多くの配当金年に4回の配当だが、
日本は株主優待、配当金共に年2回が主流であり、お中元、お歳暮の名残がここにもある。
しかし、企業側の手間、コストを考えると株主優待は実はかなりめんどうであり、お金で株主に渡した方が楽なのだ。
また、この株主優待は企業側で一方的に変更、廃止ができるため株主優待目的で買うと思わぬ損を追ってしまう場合があるのだ。
資産の流動性
また、配当金に比べ株主優待は資産的に流動性が無い。
分かりやすい例で挙げるなら自社サービスのクーポン券だろう。
配当金つまり現金なら様々なことに使えるが株主優待の場合は特定のことにしか使えないことがほとんどであり、
資産的な価値としては弱い傾向にある。
このように株主優待を目的とした投資は投資として見たメリットが少ない。
仮にお得にサービスを受けるにしてももっと配当金、利回りの良い別の企業に投資した方がいいでしょう。
でも、それでも株主優待が欲しい時もあると思います。
では株主優待を目的とした投資をする、してもいいのはどんな時なのでしょう。
株主優待目的で買ってもいいとき
趣味で買うとき
まず、そもそも投資で買わないという選択肢です。
株価が暴落してもいい
購入したお金が無くなってもいい
それでもこの株主優待が欲しいみたいな銘柄があった際は趣味で買ってしまうのは実はありです。
特におもちゃメーカーなどは株主優待限定のグッズなどもあり、マニアならもそれは仕方がないでしょう。
しかし、配当金、株主優待に限らず株の購入数から得られる利益は多くて10%もありません。
そのため、10倍のお金を使って株主優待を得るのは慎重になって考えましょう。
バリュー株だった場合
さて、株式には実業績、評価に対して割安の株価が設定されているバリュー株というものがあります。
これは今後、株価が成長する可能性を秘めており中長期的に安定することが多いです。
このような株の場合は、そもそも株自体がお買い得なため購入して良いだろう。
しかし、バリュー株の選定は知識と経験が要ります。
そのため、企業、市場分析をしっかり行う必要があり中級者以上の投資と言えるでしょう。
もしバリュー株でない時は、どんなに魅力的な株主優待でも買ってはいけません。
市場は感情で動くが投資は感情でしない
さて、今回はクーポン、割引券などが貰える株主優待について考えみた。
株主優待自体はエンタメ性もあり、楽しく使えるが、
株を買うときは、投資として損得勘定を考慮して購入しないといけない。
筆者個人としては、株主優待で有名な桐谷さんのような生き方は好きであり、
株主優待を好む多くの人も、生活を株主優待で補うような生活を求めるだろう。
しかし、あのような生活をするためには莫大な資産(桐谷さんの場合は元々数億円の資産を持ってます)と投資の経験が必要であり、
真似をする、目指すのはなかなか難しいのが現実だ。
もしあなたが投資の初心者なら
まずは堅実なインデックス投資、積み立て投資を行い、
どうしても株主優待をしたい、個別株を買いたくなったら投資の勉強をし、
少しずつ買っていくのが良いだろう。
このページを最後まで読んでくださってありがとうございます。
よろしければ、他にも色々と考察しているので読んでみてください。
ちなみに、、、
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