経済

ベネチアで起きているオーバーツーリズム。「危機遺産」に指定か

ベネチアで起きているオーバーツーリズム。「危機遺産」に指定か

皆さんは旅行に行きますか?

様々な素敵な旅先がありますが、「水の都」という別名を持つベネチアは、一度は行ってみたいところではないでしょうか?

美しい建築物や文化的な価値が高いその街並みは今も多くの人を魅力し世界的に有名な観光地の一つとされています。

しかし、最近ではそのベネチアでは様々な問題を抱えるようになり、以前の異世界のような美しい街並みは堪能できなくなってしまう、

すでにそのようになっていると言われています。

今回はベネチアが抱えるオーバーツーリズムなどの問題、またその影響について解説していきます。

ベネチアの独特な景観と文化は、年々増加する観光客の流入によって危機的な状況に直面しています。

ベネチアの美しさと魅力を永く保つために、観光地が抱える問題への理解と対策が重要です。

旅行者として私たちができること、そしてベネチア側が進めるべき取り組みについて探っていきましょう。

ベネチアが抱える問題

ベネチアはどんな町?

ベネチアは、イタリアにある世界で有数の美しい観光地です。

多くの運河や橋で有名で、水上交通が主な交通手段となっており、普段では味わえない体験ができます。

また、ベネチアは世界遺産にも登録されており、その美しい建築物や文化的な価値が高く評価されています。

そんなベネチアの年間観光客数は3000万人とも言われます。

ベネチアで起きているオーバーツーリズムとは?

さてそんなベネチアだが、中心部の人口は5万人を切っておりとても少ない。

この規模はベネチアでは住む人のベッド数より観光客用のベッド数の方が多いという状況である。

このような観光客の増加による文化的侵害などを「オーバーツーリズム」という。

オーバーツーリズムは住む人々が持つ文化を日常的に否定され、街らしさの喪失、また一部の観光客によるゴミやプライバシー侵害などが発生する事態になり近年世界の様々なところで問題となっている。

確かに、観光地に行った際に現地の魅力を堪能するより同じ観光客の多さ、外国人が多くて落ち着かないなど筆者にも似たような経験は感じたことある。

気候変動の影響

ベネチアが抱える問題は人災だけではなく、気候変動の問題も抱えています。

一番の気候変動の問題は、海面上昇によって、街全体が洪水の危険性だろう。

特に高潮時には、水が街の広場や建物に浸み込み、大きな被害をもたらします。

また将来的には街自体が海に沈んでしまうなどとも考えられており、建物や文化財が損傷し、ベネチアの美しい景観が脅かされる可能性があります。

「危機遺産」に指定される?

そんなベネチアは先日ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)より「危機遺産」の指定を受ける可能性が浮上しました。

「危機遺産」とは、文化的価値が危機に瀕している世界遺産のことを指します。

ベネチアが「危機遺産」に指定されると、その価値を守るためにさまざまな制限や規制が行われることが予想されます。

観光客の数を制限、建物の改修やリノベーションの制限が行われる可能性があり、ベネチアの街の魅力を伝えられなくなる、ベネチアの収入の低下など様々影響がある。

原因としては「オーバーツーリズム」が一番の目下の問題とされており、ベネチア市当局は、オーバーツーリズムの問題解決に向けて様々な取り組みを行っていますが、まだ課題は残っています。

観光客と地元住民の共存を図るためには、持続可能な観光の推進や規制の強化が必要です。

ベネチアのオーバーツーリズム対策

ベネチアでは、観光客の急増によるオーバーツーリズム問題に直面しています。

このオーバーツーリズムの問題に対処するため、例えば、ベネチア市内への大型クルーズ船の乗り入れ制限や、観光客の流れを制御するための入場規制などが行われています。

ベネチアのオーバーツーリズム問題は深刻であり、地元住民や環境に悪影響を及ぼす可能性があります。

そのため、持続可能な観光の推進や観光客の流れを制御する対策が必要です。

ベネチアの美しい景観や文化を守るために、私たちも観光において配慮を持ち、持続可能な観光を目指しましょう。

日本で起きているオーバーツーリズム

さて、最後に日本の状況について見てみましょう。

ここ数十年で、世界に日本の文化の浸透はかなり進み特にアニメ、食文化はかなりの認知度になっただろう。

そんな日本らしさを感じようと観光に来日する外国人はコロナ明けもあってかなり多い。

そのため、今現在日本でも人気のある観光地や都市でオーバーツーリズムが起きています。

例えば、京都や東京、大阪などの主要な都市では、観光客の数が急増しています。

これにより、観光地の混雑やインフラの負担が増え、地元の住民にとって生活の質が低下する可能性があります。

特に京都では、有名な観光地や寺院が大勢の観光客で混雑しています。

このような状況は、地元の住民にとってはストレスや不便さをもたらすだけでなく、文化財や歴史的な建造物にも悪影響を与える可能性があります。

この問題に対処するため、日本政府や地元自治体は様々な対策を講じています。

例えば、京都では、一部の観光地の入場制限や観光客の誘導などが行われています。

また、地元の住民と観光客の共存を図るために、地域の文化や習慣に配慮した観光プログラムの開発も進められています。

まとめ

ベネチアはオーバーツーリズムの問題に直面しています。

その結果、ベネチアは「危機遺産」に指定される可能性が浮上しています。

観光客の増加により、市内の生活環境や文化遺産が損なわれて、持続可能な観光政策の必要性が叫ばれており、ベネチア市当局は制限措置を検討しています。

バランスを取りながら、ベネチアの独特な魅力を守るための取り組みが求められており、これは観光する人々も意識を持たなければならないことだろう。

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