Mr.ERこと柴田淳一です、よろしくどうぞ。
今回は「ひふみプラス」というファンドについてMr.ER的な視点で私見を述べていきます。
情報の引用はネットが基本ですが、
知り合いの知り合いなども含め、可能な範囲で伝手を使いながら、なるべくリアルで偏りのない観点から考察します。
ひふみプラスって?
「レオスキャピタルワークス」という日本有数の独立系資産運用会社のファンドですね。
ひふみシリーズは有名ですから、ご存じの方が多いでしょう。
レオスキャピタルワークス自体もグロース市場に上場していますから、信用力は申し分ないかと思います。
残念ながら同社に知り合いはいないので、確認できる範囲の情報で、あーだこーだ言ってこうと思います。
「独立系」って先ほど記載しましたが、現状はSBIの傘下に入っていますね。
という事は独立系じゃないのか?
独立系の概念がイマイチ分かりませんが、親会社がある以上は、「独立系」じゃない気がしますね。
まぁ投資家からすれば、そこまで重要な部分ではないですね。
ざっくり私の持っている印象ですが、
リーマン後に設定したファンドで日本の中小型株に投資して、
そこからアベノミクスなんかもあって結構な運用パフォーマンスを記録した事で有名になった資産運用会社です。
何事もタイミングが重要という事ですね。
ファンドマネージャーは「藤野英人」さん。
何度か見かけた事ありますし、雑誌やテレビにも出てますよね。
JPモルガンやゴールドマンでファンドマネージャーを歴任していたようですから、実力に疑いの余地はないでしょう。
中小型の成長株を見つけて、長期で運用するのが藤野さんの投資スタイル。
個人的にはかなり好きな投資感ですね。
しかも企業をリサーチするのも足を使っての取材がメインだそうです。
なんだか金融エリートっぽくないですが、そこが逆に好感持てますね。
ひふみプラスって良いファンドなのか、それとも。。。
ひふみプラスが設定されたのは2012年5月。
やはりアベノミクス前の良いタイミングで組成したようです。
分配金は基本的に無いようで、株価と同じように基準価額のみで勝負していますね。
分配金は特別分配金というからくりがあるので、個人的には分配金は分かりづらくなるだけなので、不要と思っています。
今現在(2023年10月下旬)の基準価額は50,652円です。
設定時が10,000円なので、シンプルに5倍です。
さてファンドのパフォーマンスを見るうえで参考にすべきは指数のパフォーマンスです。
指数のパフォーマンスと比較してアウトパフォーム(上回る)なのか、アンダーパフォーム(下回る)なのか。
アベノミクスのスタートを起算日として、以下にパフォーマンスを記載してみます。
分かりやすく、NYダウ、日経平均をベンチマークにしてみます。
◆算定期間:2013年1月~現在2023年11月◆
・ひふみプラス
2013年1月 12,141円 → 現在2023年10月 50,652円 +317%
・NYダウ
2013年1月 13,104ドル → 現在2023年10月 33,017ドル +151%
・日経平均
2013年1月 10,604円 → 現在2023年10月 30,902円 +191%
文句なしのハイパフォーマンスですね。
これぞアクティブ運用という感じ。
代表的な指数をアウトパフォームしています。
ただこれは、アベノミクス以降の約10年間での話。
投資判断する上では見方を変えて、色んな角度から分析していく必要があります。
ひふみプラスでは中小型株が中心なんて言われていました、現状の組入上位はアドテスト、ソニー、ディスコ、日本電信電話などの大手ばかり。
これはひふみプラスの純資産(運用資産)が急増したため、致し方ない事ではあります。
5000億クラスの純資産があるのに、中小型株だけで運用するのは無理がありますからね。
中小型株の発掘もやっているとは思いますが、どうしても運用の中心は大型株になってしまいます。
そこでひふみプラスの純資産が5000億円に到達した2018年1月以降のパフォーマンスを改めて指数をベンチマークとして比較してみます。
・ひふみプラス
2018年1月 43,652円 → 現在2023年10月 50,652円 +16%
・NYダウ
2018年1月 24,809ドル → 現在2023年10月 33,017ドル +33%
・日経平均
2018年1月 23,506円 → 現在2023年10月 30,902円 +31%
今度はアンダーパフォームですね。
中小型株を中心とした運用から大型株を中心に運用せざるを得なくなってからの運用だと、ここまで変わってしまうんですよね。
だからと言って、ひふみプラスの評価は変わりませんけどね。
あくまで見方を変えて、ひふみプラスにとって不利な状況を作っただけですから。
アベノミクス後の10年間では指数に圧勝してますし。
ここから挽回なるか注目していきたいですね。
最後に
ファンドを見てていつも思うのが、やっぱり指数連動のインデックスファンドが一番良いのでは?という事。
ヘッジファンドやひふみプラスみたいな一部の例外は除いたとしても、相場の波が上昇気流にある時は、黙ってインデックスファンド買っておけと。
別にトヨタとか日電産とかアドテストを持っておくのでもいいんですけどね。
改めてファンドの存在意義を問われているような気もしますよね。
投資家はプロに運用を委託する事で、なんとなくアクティブ運用を期待していると思います。
アクティブ運用はベンチマークをアウトパフォームする事を目指す運用スタイルです。
ところが、実際にアウトパフォームできるファンドは少なく、アンダーパフォームするファンドが多い印象。
ただ、一方でファンドで運用してもらえば、自分で個別銘柄を選ぶ必要もなく勝手に分散投資してくれるメリットもあります。
安定はしているのかな?と。
でも投資家の中には安定なんて求めてない、とにかくアクティブ運用頑張れ、という人も一定数いると思うんです。
アクティブ運用だと思って運用しても、結局はベンチマークをアンダーパフォームしている、でも分散投資で大崩れはしてない。
これでは投資家の満足は得られないと思いますがね。
今回は以上です。
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