
皆さんはベーシックインカムという言葉を覚えていますか?
数年前より日本でも話題になった概念で多くの人がその制度に期待したでしょう。
そんなベーシックインカムについて今回は改めて振り返ってみようと思います!
ベーシックインカムとは何か
ベーシックインカムとは、国や地域の住民に対して一定の金額を定期的に支給する制度のことを指します。
毎月誰でも数十万円貰うことが出来るようになり、収入の保障や貧困の軽減を目的として導入されることがあります。
その歴史は実は古い
最近注目されたベーシックインカムの歴史は実は古く、
その起源はさまざまな理論家や活動家によって提案されてきました。
しかし、現代のベーシックインカムの概念は、
1960年代にアメリカの経済学者であるミルトン・フリードマンによって初めて提案されました。
彼は、ベーシックインカムが福祉制度の改革や貧困削減に効果的であると主張しました。
ベーシックインカムの経済効果については、さまざまな意見があります。
一部の専門家は、ベーシックインカムが経済の活性化や労働市場の改革に寄与すると主張しています。
彼らは、ベーシックインカムによって人々がより自由に働くことができ、起業や教育への投資が促進されると考えています。
一方、反対意見も存在します。
ベーシックインカムの導入には莫大な費用がかかるため、財政的な問題が生じる可能性があります。
また、ベーシックインカムが働く意欲を減退させる恐れも指摘されています。
どんなメリット、デメリットがあるか
ではそんなベーシックインカムの特徴を改めて見ます。
多くの人を救う
この制度のメリットとしては、まず、貧困の軽減が挙げられます。
ベーシックインカムによって、低所得者や失業者などの人々が最低限の生活費を得ることができ、生活の安定が図られます。
また、ベーシックインカムは労働市場における柔軟性をもたらす効果もあります。
収入を保障されているため、人々はより自由に働くことができ、
自己実現や創造的な活動に取り組むことができます。
例えば、無理に稼がなくても趣味に大半の時間を使い暮すことも出来ます。
そのため、豊かな人生を送る人が増えるのです。
さらに、ベーシックインカムは社会的な格差の縮小にも寄与します。
収入の格差が縮まることで、社会の安定や平等性が向上し、
社会的な不平等が軽減されるとされています。
導入にはどうしても費用がかかる
ベーシックインカムには、いくつかのデメリットも存在します。
まず、ベーシックインカムを導入するためには、膨大な費用が必要です。
国や地方自治体は、多くの人々に一定の金額を支給するために、膨大な予算を必要とします。
このため、税金の増加や他の公共サービスの削減が必要になる可能性があります。
また、ベーシックインカムの導入により、
労働意欲の低下や働かない選択肢の増加といった問題も生じる可能性があります。
一部の人々は、ベーシックインカムを受け取るだけで生活できると考え、
働く意欲が減少するかもしれません。
これにより、経済活動や生産性が低下する可能性があります。
さらに、ベーシックインカムの導入により、所得の再分配が行われることになります。
一部の人々が受け取る金額が増える一方で、他の人々の所得が減少する可能性があります。
これにより、社会の不平等が拡大する可能性があります。
ベーシックインカムにはデメリットも存在します。
そのため、導入には慎重な検討が必要です。
海外でのベーシックインカムの社会実験状況
このようにベーシックインカムは国規模での影響がでるため、安易な導入が出来ずにいましたが、実際に導入をした国もありました。
フィンランドのベーシックインカム実験
フィンランドでは、ベーシックインカムの実験が行われました。
この実験では、無条件で18歳以上の市民に毎月560ユーロ(約7万円)が支給されました。
実験の目的は、ベーシックインカムがどのように経済に影響を与えるかを調査することでした。
結果として、受給者の生活満足度や健康状態が改善され、失業率も低下しました。
また、ベーシックインカムを受け取った人々は、副業や起業をする意欲が高まりました。
しかし、実験の期間が2年間と比較的短かったため、
結果が正しく出てないという意見もありまた、ベーシックインカムの財源や支給額など、具体的な制度設計についてもさらなる検討が必要です。
カナダのミニカム実験
カナダでも、ベーシックインカムの効果を調査するための実験が行われました。
この実験では、日本の生活保護のように一部の低所得者に対して一定の金額を定期的に支給することで、
彼らの生活や経済状況にどのような影響があるかを調べました。
実験の結果、ベーシックインカムの導入によって、参加者の生活水準が向上し、貧困率が低下することが示されました。
また、参加者の健康状態や教育の機会も改善されたという報告もあります。
さらに、ベーシックインカムの導入によって、雇用の柔軟性が高まり、起業や創造的な活動への参加が促進される可能性もあります。
これによって、経済の活性化やイノベーションの促進が期待されます。
日本国とベーシックインカム
さて、日本国でも騒がれたため当然導入するかが検討されましたが、結論としてはまだ導入は出来ないでしょう。
一つの理由として生活保護制度があります。
生活保護制度は申請のあった貧困層に対して給付を行う制度であり、
結構ベーシックインカムと似ているのです。
そのため、生活保護制度と重複してしまうため、ベーシックインカムの導入には手間がかかってしまいます。
また、日本は借金国でもあり財源的にも捻出するのは難しいでしょう。
そのため、我々はベーシックインカムを待つよりも投資や収入で自分の人生、生活をまずは守らないといけませんね。
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