皆さんは自分が働いている会社はブラック企業だと思いますか?
コロナが始まる数年前からブラック企業というワードが認知されるようになり
多くの自殺者、退職が出ていることもあり社会現象となっています。
今回はブラック企業の特徴となぜ注目されたのかを見ていきましょう。
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ブラック企業の定義と特徴
まず、ブラック企業とはどういうものかを確認していこう。
企業と労働者は労働とお金に基づいた雇用契約の関係にある。
しかし、その条件で守られるべき労働者の権利を侵害し、過酷な労働条件や違法な労働環境を提供する企業である。
労基を無視した長時間労働、休日出勤の常習化
まず、労基を違反した働き方を強要するのは明らかなブラック企業だろう。
また、中には自分から好んで長時間労働する人もいるが、そのような管理が出来てないと
ブラックな文化が根付いてしまう可能性がある。
そのため、徹底した労働時間の管理が出来ているかが鍵だ。
個人を否定する
人格否定
罵詈雑言を浴びせる
性差別
など人を否定する文化が根付いている企業も多い。
個人が罵詈雑言浴びせるだけならその人の問題であるが、これが企業というグループで根付いている場合もある。
そのため、労働者それぞれを尊重しているかどうかも大事だ。
給与未払い、滞納
大規模ならなかなか起きないが、中小企業に勤めていた人なら給与振り込みが滞納されたなんて経験はないだろうか。
企業と労働者は原則として労働と給与の契約である。
そのため、お金が振り込まれない、額面が違うなどお金に対して誠実であるかどうかはとても大事である。
もちろん、人的ミス、システム障害として物理的に難しいなど致し方ないことは起こる。
しかしそれ以外の理由、例えば会社が借金しているから、人事担当が忙しかったなどは理由としては合ってはならない。
そのため、給与未払い、額面が違うなどお金に関して不誠実ならブラック企業と言えるだろう。
労働者に対して極端な選択を迫る
また、業務や部署移動など極端な決定をされることはある。
例えばドライバーとして採用されたが、会社の都合によりグループ会社の介護業務という全く違う業務に飛ばされるということがある。
前提として、雇用契約時に出向の同意がしている場合は労働者に選択権はないが、
本人の気持ちを尊重してない、十分な面談をせずに関係なく別業務をやらされることもある。
そのため、十分なコミュニケーションがないまま、
業務を労働者が納得しないで押し付けられるのはブラック企業と言えるだろう。
ブラック企業の特徴としては労働規約、法律違反、また意図的なハラスメント行為などは明らかであるが、
企業と労働者のコミュニケーションが不足した状態で、業務指示を貰うこともブラックとされるようになっている。
ブラック企業の蔓延の背後にある根本原因
さて、ブラック企業はここ数年で一般化されたワードになりますが、一体なぜここまでメジャーになったのでしょうか?
経済的な理由
理由の一つに経済面の問題があります。
バブルが弾けて以降、日本の景気は停滞しており厳しい状況が続いています。
そのため競争が激化し、企業は利益を最大化するために労働コストを削減しようとし、
その結果、過労や低賃金などの労働条件が悪化し、労働者の権利が侵害されることがあります。
もちろん、バブル期、その前にブラック企業は存在してないとは言いませんが、
求められる仕事量に対して賃金が上がってないのはここ数年顕著と言えます。
居残って働く人は立派という文化
また、日本では長時間労働や忠誠心が重視される傾向があり、労働者は自分の権利を主張することが難しい状況にあります。
特に新人などは必要以上に居残りを強要されたりし、仕事のやりがいよりも窮屈さを感じてしまうことが多いです。
法規制や監督の不備
労働基準法や労働者派遣法などの法律は存在しますが、実際には十分な監督や罰則がなされていないことがあります。
これにより、ブラック企業は法を逃れることができ、問題が深刻化しています。
SNSなどによる意識の共通化
また、スマホと共に発展したSNSによるリアルタイムな意識共有もブラック企業を浮き彫りにしています。
例えば、
いままでは一日10時間働くことは当たり前と考えていた人がSNSから
「一日10時間働くのは異常」
「8時間経ったら帰るべき」
などと全く別の価値観を気軽に触れられるのです。
もちろん、仕事によっては10時間働かないといけないこともありますので、
実際に何が正しいかはその仕事次第です。
しかし、周りにはそんなに働かなくてもいい人たちを感じられてしまい、
今までの労働がブラックではないかと思う人が増えたのです。
そのため、SNSの発展によりブラック企業は世間に晒されやすくなったのです。
ブラック企業が生まれる理由日本の雇用体系の問題
さてブラック企業が生まれやすい理由として日本特有の問題もあります。
その問題は日本の雇用の形態や慣習にあります。
終身雇用
終身雇用とは、従業員が一つの企業に入社してから定年退職するまでの間、
その企業に雇用され続けることを指します。
企業は従業員に対して安定した雇用を提供し、従業員は企業に忠誠心を持ちます。
という願いで生まれた文化ですが、実際のところ労働者が企業を辞めづらい、企業がクビにしづらくなっているのが現状です。
もちろん、仕事、会社が好きならいいですが、会社も時代、経営陣が変われば印象、業務内容は変わっていきます。
本来はそれに合わせて柔軟に労働者も変わっていくべきですが、日本は終身雇用の文化から人の流動が活発ではないのです。
年功序列
年功序列とは、従業員の給与や昇進が、勤続年数や年齢に応じて自動的に上がっていく仕組みのことです。
これも安定した終身雇用のために生まれた文化であり、長く働けば技能、経験も養われ、
その分、給与も上げていくという目的での体系です。
しかし、実際は長く働いても能力の伸びは個人差があります。
そのため、能力以上に給与をもらっている人も多く、上司に不満を持つ人が生まれます。
また、勤続年数に応じるため、仮に能力がある人が中途入社をしても技能以上の給与を貰えない問題も発生しています。
そのため、転職したいという人は少なかったのです。
ブラック企業の根絶を目指しているが、、、
ブラック企業、労働による自殺を出し日本も大きく変わろうとしている。
自殺までいかなくても、過労やストレスで休職、退職してしまう人が増えています。
この問題を解決するために、日本では働き方改革が進められています。
法に基づいた労働条件の徹底化、モロハラ、パワハラのないコミュニケーションの清浄化
しかし、どんなに状況を綺麗にしても労働者が気軽に辞められる状況にないと、現状はなにも良くならないでしょう。
実際に、退職時ストレスから退職代行のようなお金を使わないと辞められないというのは色々とおかしいと言わざる負えない。
日本が真の意味でブラック企業を無くすには企業の改革も大事だが、
労働者が仕事は辞めたくなったらいつでも辞めてもいい
というマインドセットも大事になってくるだろう。
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