新型iPhoneの発表からまだ熱が引かない状態だが、アメリカナスダック市場に半導体設計大手アームが上場したという衝撃的なニュースが飛び込んできた。
初日の終値は63.59ドル(約9400円)と公開価格の51ドルを約25%上回り、その注目度が伺える。
しかし、一般の人にはアームが何をしているか知らない人も多いのではないか。
そんな今大注目のアームの説明と上場した影響などを今回は語っていきたいと思います。
アームってどういう会社
1.大半のスマホに使われている技術
アーム(ARM)は、イギリスに本拠を置く半導体設計企業です。
創業者であるハーマン・ハウスホルダーとチューダー・ブラウンは、1980年代にアクロン・コンピューターシステムズという会社で働いていました。
創業当時、コンピューターの設計には高価で複雑なチップが必要だったことに気付きました。
そこで、シンプルで効率的なチップを設計する方法を考案し、これがアームの基礎となりました。
アームの設計は、低消費電力で高性能なプロセッサを実現することができます。
アームは、主にモバイルデバイスや組み込みシステム向けのチップを設計しています。
そのため、スマートフォンやタブレット、車のエンターテイメントシステムなど、私たちの日常生活に欠かせないデバイスに使われています。
最大の特徴は、その設計が高い柔軟性を持っていることです。
さまざまな企業がアームの設計を利用し、自社の製品に組み込むことができます。
そのため、アームのプロセッサは非常に広範なデバイスで使用されています。
また、アームはライセンスモデルを採用しています。
これは、他の企業にアームの設計をライセンスとして提供し、彼らが自社の製品に組み込むことを許可するものです。
このモデルにより、アームは幅広い市場で存在感を示すことができました。
アームは、革新的な技術と柔軟性を持つ半導体設計企業として、世界中で広く認知されています。
その設計は、私たちの日常生活をより便利で快適にするために欠かせない存在です。
2.ソフトバンクとの関係
さて、実はソフトバンクと関係性があることをご存じだろうか。
実はソフトバンクは2016年にアームを買収し、完全子会社としました。
この買収は、ソフトバンクがテクノロジー分野での成長を目指す一環とされ、アームの技術を自社のサービスや製品に組み込むことで、競争力を高めることを目指しています。
また、ソフトバンクはアームを通じて、さまざまな企業との提携を進めていくことを目的としました。
アームの技術を活用した新しい製品やサービスを開発するために、他の企業と協力しています。
これにより、アームはさらに成長し、ソフトバンクのビジネスにも貢献しています。
今年一番の注目となった上場したアーム
1.狙いはやはり資金調達
さて、今回アームは、上場することでさまざまな利点を享受することができました。
上場する一番のメリットとして資金を調達のしやすさがありおそらくこれが一番の理由でしょう。
企業は成長や拡大のために資金が必要ですが、銀行からの融資だけでは限界があります。
しかし、上場することで株式を発行し、多くの投資家から資金を調達できるようになります。
また、上場することで企業の知名度や信頼性が向上します。
上場企業は、一般の人々や投資家から注目を浴びる存在となります。
これによって、新たな顧客や取引先を獲得しやすくなります。
また、投資家からの信頼も高まり、資本市場での評価も向上するでしょう。
2. 赤字の補填もあった?
アームの上場は実はソフトバンクの都合もあったとされています。
ソフトバンクグループは様々な事業を展開しておりますが、実はファンド事業が二年連続で赤字を抱えており、これらの補填について頭を悩ませていた。
そんな中、今回の上場による資金調達は財政改善に大きく貢献できるものであり、理由の一つであっただろう。
上場による期待、株価上昇
1.今年最大の値動き、注目度
そんなアームの上場初日は驚くべき値動きを見せた。
初日の終値は63.59ドル(約9400円)であり公開価格を約25%上回る結果となった。
また、終値ベースでの時価総額は650億ドル(約9兆6千億円)超に膨らみ、アームが持つ半導体に必要な設計技術への高い期待の表れと言える。
2.日本への影響も?
上場はアメリカであるがこの大きなニュースは日本の市場にも影響はあるだろう。
現在、日本の株価は実は少し高い傾向にある。
これは日本の株価が外国に比べ値上がりが弱く数年前からそれを見越した投資家による先行投資によるものが大きい。
2022年に投資の神様のウォーレン・バフェット氏が伊藤忠商事など日本商社の株を大量に買ったりしたことは知っている人は知っているのではないだろうか。
しかし、今回このアームの上場は世界的な注目にあり、熱の冷めたアメリカ市場を盛り上げる火種となりえると考えている。
そのため、
「とりあえず日本の株をもっていた」
「アメリカが上がり始めるのを待っていた」
など機会をうかがっていた投資家はこれを機に日本株を手放し、日本の株価低下、円安などの可能性がありえるのだ。
アーム上場は投資の大きな波になる
この記事では、アームという会社、上場に影響について解説しました。
スマホ、EV車など今の生活の必需品に必ず使われている半導体技術、その大手のアームの上場は世界的な注目も浴びました。
上場したばかりのため、今後どのような影響が生まれるかはまだわかりませんが、今後投資をする上では注目せざる追えない銘柄となるでしょう。
このページを最後まで読んでくださってありがとうございます。
よろしければ、他にも色々と考察しているので読んでみてください。
また、私のLINEアカウントでは、本当に安心して行える資産運用の方法をお伝えしています。
ご興味ありましたら、ぜひ友だち登録をしてご連絡ください。
きっとあなたの為になると思います。