
スマーフォンの普及共に暇があれば動画を見る文化は定着してきたと思う。
YouTubeは特に世界的に普及した動画サービスであり、
個人的にはNHKの代金を払うならYouTubeに課金すべきだと思ってしまうほどだ。
YouTubeの面白い点といて個人でも動画投稿を行え、場合によっては収益化できてしまえるのだ。
そのため、YouTuberという新しい業種が生まれ、社会現象になっている。
今回はそんなYouTuberを支える会社として業界で有名なUUUMについて見ていこう。
UUUMってどんな会社
UUUMは、日本のYouTubeコンテンツ制作会社であり、その規模は国内最大級である。
会社は、クリエイターたちが自分のチャンネルを運営し、収益を得るために企画、広報など様々なサポートをし、
時には法人契約の窓口も受け持つなど、クリエイターたちに対して柔軟な契約や創造的な自由を与えること重きに置いています。
数多くのクリエイターが所属しており、ヒカキン、はじめしゃちょー、さらにはガチャピンなども所属している。
YouTuberはコロナ禍をきっかけに大きくその市場が伸びました。
現代でもバラエティ、ゲームなど様々なジャンルで伸びしろ、活躍があり今後の市場としては安定すると考えられている。
しかし、そんなYouTuberを抱える日本大手の事務所UUUMが
過去最大の赤字を計上して倒産の危機が騒がれてしまっているのだ。
最大級の赤字計上
2023年5月期のUUUMの決算を見ていこう。
売上高は230億円、営業損益は1.9億円の赤字である。
営業損益自体は事業のタイミングによっては赤字を出してしまう場合もあるが、
問題は前期には9.7億円の黒字であったという落差だ。
2017年の上場以来初の初めての赤字のため多くの注目を浴び、株価も発足当初よりはだいぶ下値を刻んでいる。
UUUMの収益減少要因
YouTubeのショート動画の増加による収益減
UUUM社は、赤字は主に収益減少が影響している。
その主な要因は、ショート動画の増加による広告収入が減ったことだろう。
大前提としてSNSは単体では利益を得ることできない。
YouTubeのような特別な動画収益のビジネスモデルか
企業の案件によるギャラがメインの収入である。
SNSでの稼ぎ方などについてはコチラ記事より
そして多くのYouTuberを抱えるUUUMの収入はYouTubeによるインセンティブに依存しており
YouTubeの仕組みの変化によりこれらの収入が減ってしまったのだ。
自社(クリエイター)ブランドの商品の収益
また、クリエイターの独自ブランド商品の収益が芳しくないのも要因とされる。
こちらも7億円ほどの棚卸評価損を計上しており、YouTuberという商品をうまく扱いきれなかった部分もあるだろう。
クリエイターのUUUM離れ
また昨今は有名クリエイターのUUUM 離れも赤字の要因となっている。
それぞれのクリエイターによって売り上げが成り立っていた会社であるためこの会社からの離脱は大きい。
YouTubeならではの問題
UUUMは基本的にクリエイターに対して、企画立案、広報活動など発信を手助けすることを事業内容としてきた。
しかし、この広報活動に問題があったと考えられる。
多くのYouTuberは様々な動画を数多く挙げている。
そのため、企業側はその動画を見るだけで案件を依頼したり、
クリエイターへの興味を持つようになり、わざわざUUUMがしなくても広報活動が成り立ってしまうのだ。
もちろん大規模の案件は事前の打ち合わせや予算が必要になるが、
多くのYouTuberはその規模の案件がなくても暮せてしまえるのだ。
このようにテレビと違い、案件のレベル、クリエイターの貪欲さがなくても
成り立ってしまえるYouTubeというプラットフォームを把握しきれていなかったのが問題ではないかと思う。
UUUM手数料が割に合わないと感じてしまう
またUUUMによる仲介手数料が2割というのも原因とされている。
テレビや芸能においては2割ほどの手数料は珍しくないが、
一つ一つの動画がダイレクトに収益に繋がるYouTuberにとっては死活問題である。
大きな案件によりいつもより動画再生数が数倍あるのなら利益で相殺できるが、
そもそもの母数の問題なのか、あまりうまくはいっていないようだ。
テレビとは違う広報活動、サポートを意識すべき
さてUUUMはインフルエンサー、YouTuberを抱え情報発信業を生業とした会社として急成長した。
しかし、プラットフォームの仕様変更、元々ソロで活動していたクリエイターとの食い違いもあり、
赤字を大きく出す結果となってしまった。
そんなUUUMの事業は何を見直すべきなのだろう。
事業内容の多様化
企業が収益、経営を安定させるためには事業を複数展開するのが好ましいです。
UUUMの場合は例えば、撮影用に多くの土地を購入し、
他者クリエイター、個人利用のコスプレイヤーなどに貸し出したりする不動産業を行ったり、
多くのインフルエンサーを集め管理するスキルを使って人材派遣サービスを行ったり、
YouTubeだけに依存しない事業展開をしていけばもしかしたら赤字を相殺できたかもしれません。
もし、今後UUUMがこのような事業に手を出した場合はリスクも併せて動向を見守っていきたいものだ。
初心者クリエイター、クリエイター志望を委託契約として抱える
また、今までUUUMに所属していたクリエイターは元々個人で広報、撮影、事務処理を行ってきた
いわば個人事業主として成功してきた人たちでした。
元々成功している人は自分自身で効率の良い事業運用を持っているため、
定着させるには難しいでしょう。
UUUMの強みはノウハウがない発信者でも様々な面でサポート出来るところにあり、
今後は発信者になりたい、発信力を挙げたい駆け出しクリエイターへの窓口となるのも良いかもしれません。
また窓口を大きく持つことにより、クリエイターの母数が増えるためUUUM全体の発信力も上がります。
このままでは普通につぶれる
さて今回は時代を席巻するインフルエンサー、YouTuberのビジネスを支えるUUUMについて見ていきました。
現状UUUMは赤字を大きく計上しており、今後の事業の雲行きが怪しくなってきています。
インフルエンサー業はまだ伸びしろのある市場であり、今後もUUUMが頑張れる可能性はありますが、
そもそもインフルエンサーの多くは個人で活躍する傾向もありなかなかタレント事務所のような安定には程遠いのが現状です。
株価もかなり下落しており今後ちゃんとした事業プランを考えないと普通に潰れてしまうでしょう。
このページを最後まで読んでくださってありがとうございます。
よろしければ、他にも色々と考察しているので読んでみてください。
ちなみに、、、
私はLINEでは株式に特化した情報を発信しています。
個人的な株式に関する質問や相談も受け付けています。
「他の経済の話は興味ない」
「とにかく株式のことを聞きたい!」
こんな方はもちろん(笑)
そこまでじゃなくても、株に興味があったら私のLINEアカウントを友だち追加してメッセージください。