企業

落ちていく楽天グループ モバイルはどうなってしまう?

落ちていく楽天グループ モバイルはどうなってしまう?

中間決算がひどい

さて皆さんは企業の決算報告など確認していますか?

決算報告は企業の売上など様々なことを確認でき、
企業のキャンペーンや社長の言葉などを確認するより会社の状態を把握できる重要な指数です。

さて、先月楽天の中間決算が発表された。

中間決算のため、2023年の1月から6月の決算であるが、
最終損益は1300億円の大赤字となった。

楽天はこの数年、
モバイル事業が足を引っ張り、赤字を垂れ流している。
そんな楽天は今後どうなるのだろう。

日本を代表する大企業

楽天グループ株式会社は、日本を代表する大手インターネットサービス企業です。

楽天は、1997年に設立され、
オンラインショッピングモール「楽天市場」を中心に、さまざまな事業を展開しています。

楽天グループのビジネスモデルは、
インターネットを活用したプラットフォームビジネスにあり、
これは、さまざまな企業や個人が楽天のサービスを利用し、商品を販売したり、サービスを提供したりすることができる仕組みです。

楽天のサービスには、楽天市場のほかにも、
オンライントラベル予約サービスの「楽天トラベル」や、
モバイル通信サービスの「楽天モバイル」などがあります。

また、楽天は金融サービスも提供しており、
クレジットカードや銀行口座、保険などの取り扱いも行っています。

生活に必要な数多くの分野でそのビジネス展開をしており、
すべてを楽天で完結してしまう「楽天経済圏」などもここ数年で話題になった。

楽天モバイルはずっとうまくいっていない

楽天モバイルは、
日本で三大キャリアと呼ばれ続けた携帯電話業界に改革をもたらすためにも進出してきた会社でした。
今までの、
三大キャリアより低価格でのリリース、グループサービスとの連携など、
当初はその勢いに多くの期待が寄せられました。

しかし、実際にはその事業展開はうまくはいってません。

その理由の一つは、既存の大手携帯電話会社との競争です。

三大キャリアの安心感と価格競争

日本の携帯電話市場は、
NTTドコモ、au、ソフトバンクなどの大手キャリアが長い間独占的な存在でした。

しかし、楽天モバイルが参入したことで競争が激化しました。

大手キャリアは、楽天モバイルの低価格プランに対抗するため、
自社の料金プランを見直したり、サービスの品質向上に取り組んだりしています。

多くの人は、長年利用してきた大手キャリアのサービスに安心感を持っており、楽天モバイルに乗り換える意欲が低いと言われています。

このような市場競争の激化やブランド力の不足が、
楽天モバイルの事業がうまくいっていない原因の一つと言えます。

インフラ整備の遅れ

楽天モバイルの事業展開の難しさに、インフラ整備の遅れが挙げられます。

楽天モバイルは、他の大手通信会社と競争するために、
自社のネットワークをゼロから構築する必要がありました。

莫大な費用を投じで緊急でその設置は行われましたが、
日本全体の通信インフラとしてはまだ整備できず、カバー範囲や通信速度が不十分な地域もあります。

これにより、楽天モバイルのサービス品質が他の通信会社に比べて劣ることがあります。

顧客は、通信が途切れたり、通信速度が遅くなったりすると不満を抱くことがあります。

その結果、楽天モバイルの顧客獲得や顧客維持が難しくなります。

顧客の流動性の低さ

楽天モバイルの事業がうまくいっていない理由の一つは、顧客獲得の難しさです。

まず、日本の携帯電話市場はずっと大手キャリア3社が圧倒的なシェアを持っており、
新規参入企業が競争するのは非常に困難です。

これに加えて、携帯電話の契約は長期間縛りがあるため、既存の顧客を奪うことは容易ではありません

また、楽天モバイルは他社と比べてネットワークのカバレッジが不足しているという課題もあります。

携帯電話の利用者は、通信エリアが広いほうが便利であり、
カバレッジが限られている楽天モバイルには魅力を感じにくいという声もあります。

さらに、携帯電話の料金プランも楽天モバイルが他社と比べて高いという指摘もあります。

顧客は料金面でも魅力を感じなければ、乗り換える意欲が湧かないでしょう。

楽天モバイルがこれらの課題を克服し、顧客獲得に成功すれば、事業の成長があったかもしれませんが、
やはりなかなか難しく、事業展開の遅さはグループの足を引っ張ることになりました

モバイルの赤字を補填するために

社長は自信満々のかじ取り

さて今年の中間決算の大赤字を受けて
楽天グループは中核事業となるクレジットカードとスマホ決済事業を一体的に運営する決定をした。

これにより、会社の整理し子会社化したカード事業を上場させ、
すでに上場していた楽天証券と合わせて資金の回収をする手はずだ。

楽天グループの三木谷浩史社長は会見にて、
「絶対的な自信を持っている」とこの組織改革、モバイル事業の展望を示したのだ。

株主と社長の対立は必至

しかし楽天グループは4期連続で赤字。

経営において本来はガンとなった赤字部門はすぐに切り捨てるのが基本である。

しかし、そんなガンをずっと抱え続けたのだ。

そうなると事業の身売り、スポンサーの確保が大事になるが肝心のスポンサーは出てこず、
発行済み株式総数が増加した結果、筆頭株主である三木谷氏の保有株の比率が33%を下回った。

これは株主総会での重要事項を決める特別決議において、
社長単独での拒否権を失ったことであり、いよいよ三木谷社長のクビが飛ぶ日も近いかもしれない。

走り始めたら降りられないインフラ事業の難しさ

しかし、モバイル事業をすぐにやめられない問題もある。

それはインフラ事業のため、
仮に楽天がモバイル事業を辞める際はそのインフラを誰かが引き継ぐ必要があるからだ。

しかし、楽天のロゴより赤くなってしまった事業に誰も手を指し伸ばす人はおらず、
楽天モバイルはグループがどうなるかのところまで走り続けないといけないのかもしれない。

このページを最後まで読んでくださってありがとうございます。
よろしければ、他にも色々と考察しているので読んでみてください。

また、私のLINEアカウントでは、本当に安心して行える資産運用の方法をお伝えしています。
ご興味ありましたら、ぜひ友だち登録をしてご連絡ください。
きっとあなたの為になると思います。

本当に安心できる資産運用の方法を知りたい方はお気軽に追加してください。

タグ: , ,

この記事をシェア!