
ここ数年で投資はかなり身近なものになり色々な投資商品生まれてきました。
そんな投資商品で今回は「ターゲットイヤーファンド」について考えて行く、
ターゲットイヤーファンドはなにをターゲットにしている?
このファンドは、将来の特定の年に向けて、目標金額を達成するまたは資産を安全に増やすことを目指しています。
例えば、定年退職を2050年に控えておりそれに向けて2050年ターゲットイヤーファンドというものに投資をするとします。
この場合は、このファンドはまず株式投資などのリスクはあるがリターンも大きい投資商品へ投資を始めます。
その後、2050年に向けて資産を確保するためにリスクのある投資商品を徐々に減らし、
リスクの少ない債券、現金などに資産の配分を変更していくのです。
こうすることで2050年というゴールに向けて安全に資産を増やしていき、確実に資産を確保できるという投資なのです。
出口戦略がしっかりした投資方法
さて、では更にターゲットイヤーファンドの特徴を見ていきたいと思う。
リスク調整の管理をしてくれる
本来資産運用は自身の目標、リスクに合わせて資産を組み替える必要があり知識と手間がかかってします。
しかし、ターゲットイヤーファンドの場合は運用期間の設定まで行っているため、
自身の年齢的リスクもファンドマネージャーが管理してくれるのです。
分散投資をしたファンドが多い
また、ターゲットイヤーファンドの多くは、
国外株式、国外債券、国内株式、国内株式、国内債券など様々なカテゴリーへ投資していることが多いです。
分散投資は安定した資産運用をする上ではとても大事であり、
老後資金など確実に資産確保したい場合、ターゲットイヤーファンドはお勧めできます。
最悪ほったらかしでいい
トータル基本的にファンドに任せっきりでいいので、普段は資産運用を忘れても良いというのもある意味ではメリットになります。
例えば、人によって金があったらどうしても使ってしまうという人もいるでしょう。
そういう人にとっては毎月入金をするだけで意識しなくても運用をしてくれるので便利かもしれません。
また、証券にもよりますがiDeCo(イデコ)の枠を使って投資することが出来ます。
iDeCo(イデコ)は非課税に投資を出来る制度であり、
最大の特徴として60歳以上でないと運用資金を引き出せないという点があります。
そのため、お金にルーズになりやすい人なら安全に確実に投資ができるでしょう。
iDeCo(イデコ)についての詳しい説明はコチラ記事より
デメリットとなることは、、、
さて初心者におすすめしやすいターゲットイヤーファンドだが、
投資目的やリスク許容度によっては合わない場合もある。
手数料が高い傾向にある
まず、ターゲットイヤーファンドは、他の投資商品と比較して手数料が高い場合があります。
例えば、
楽天証券の「楽天ターゲットイヤー」というファンドの場合
管理報酬として年0.26%ほどの手数数がかかってしまいます。
しかし、同じ楽天証券の「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」の場合
管理報酬は年0.05%ほどになるのだ。
小数点以下の差とも感じるが、長期的に投資を行う場合、
手数料は安くしておかないと数十年後に数万円の差になってしまいます。
ターゲットイヤーファンドは管理を全部任せる都合からどうしても手数料は高くなってしまいます。
出口タイミングが確定している
ターゲットイヤーファンドは特徴から決まった年に向けて資産を運用します。
個人の退職金扱いなどにはメリットに見えますが、その年の市場が出金タイミングに向いているかは別です。
例えば、2050年をターゲットとしたファンドでコツコツ資産が増えているとします。
しかし、2049,2050年に大不況が起きて株価、債券価格が大暴落してしまう可能性があるのです。
その場合、道中いくら資産を増やせても目減りした額で利益を確定しないといけない場合があります。
本来そのような場合は、相場観を読んで前もって利益確定したり、
また数年寝かせてプラスになるのを待つなどの投資の戦術が必要になります。
しかし、ターゲットイヤーファンドは売却こそ出来ますが、
資産のリバランスはファンド任せなので、不景気などに対して融通が利きにくいです。
日常のもしもに対応できない
また、リスク許容度に合わないという場合もあります。
ターゲットイヤーファンドは最初のうちはリスクの大きい株式などに投資するため、
途中で売却するとマイナスになってしまうことがあります。
人生では病気、結婚、教育費などどうしてもお金が必要なタイミングが存在します。
その時に出金しづらいのはデメリットになり得るでしょう。
投資から距離を置きたいなら選択肢になる
ターゲットイヤーファンドはその性質上、退職金などの数十年後に受け取る資産、投資としてはとても便利です。
しかし、手数料が割高になりやすい、組み替えなどを任意に出来ないなど純粋な投資商品として見たらお勧めはできません。
ただ、中にはどうしても投資はしたいけど絶対に自分で管理や意識したくないという人もいるかもしれません。
そのような人の場合は、選択肢としては良いのかもしれません。
このページを最後まで読んでくださってありがとうございます。
よろしければ、他にも色々と考察しているので読んでみてください。
ちなみに、、、
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「とにかく株式のことを聞きたい!」
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