
皆さん、こんにちは。
2012年から2014年にかけてとある事件が起きました。
その事件は後々「遠隔操作IT誤認逮捕事件」と言われる事件です。大衆の生活にインターネットがお馴染みとなった当時、警察を躍らせるインターネット犯罪が世の中を沸かせました。
今回は「遠隔操作IT誤認逮捕事件」の全貌、IT技術の進歩がもたらすリスクについて解説していきます。
遠隔操作IT誤認逮捕事件とは?
事件の発生
事件の発端はインターネット上によるとある犯行予告声明からでした。
「匿名掲示板2ちゃんねる」や「はちま起稿」などに殺害予告の声明、爆破予告声明など様々な犯罪予告が投稿されました。
そのような声明は10件にも及び、2012年、警察は操作により実行犯と思われる4人の逮捕に踏み切りました。
しかし、逮捕された人々は全員行為を否定しました。
それもそのはず、本当に悪さをしていたのは彼ら自身ではなく、彼らのパソコンだったのです。
K氏の行動
この一連の事件の真犯人はある一人の男性(K氏)のものでした。
彼はまず、逮捕された人たちのパソコンに「トロイの木馬」というコンピューターウイルスを感染させ、彼らのパソコンを遠隔操作できるように乗っ取ったのです。
そして、乗っ取ったパソコンより犯罪予告を行い、自分の行為を偽装したのです。
掲示板への書き込み、インターネットの使用などは書きこんだパソコンが特定でき、パソコンの持ち主までの特定は用意なものでした。
しかし、今回は警察よりK氏の方が一枚上手であり、警察はパソコンの持ち主4人の誤認逮捕という世間が驚く行為をしました。
逮捕から数日経つと彼らのパソコン内にコンピューターウイルス「トロイの木馬」が発見され彼らの容疑は晴れましたが、その後警察がK氏にたどり着くのは非常に困難でした。
その理由として、K氏は彼らのパソコンへのアクセス時は海外のサーバーを数か所経由し、操作をしており特定が緋所に困難であったことが原因です。
警察はK氏たどり着くまでに、最終的にアメリカFBIの手を借りることとなり、当時の日本のインターネット関連の事件への対応力の弱さが世間に認知されてしまいました。
逮捕の決め手は猫?
1人の男性により警察の4名にも及ぶ誤認逮捕、捜査の難航をという事実は実行犯のK氏の心を湧きあがらせたことでしょう。
のちの彼の発言では、誤認逮捕について「意外に簡単だった。逮捕されたと聞いて『やった』という気持ちになった」とのコメントを残しており彼の心は歓喜の気持ちで満ち溢れていたのかもしれません。
しかし、そんな彼はある一つのミスを犯してしましました。
2013年1月に報道機関各社に彼はとある「犯行メール」を送り付けたのです。
「その内容は真犯人に繋がるヒントのSDカードが江の島の野良猫の首輪にある」という真犯人からの予告文だったのです。
その後、警察により防犯カメラの確認、洗い出しによりK氏の特定がされ、同年2月、約一か月というスピードで逮捕されてしまったのです。
インターネット上では完璧に身を隠す術を持っていた彼ですが、防犯カメラから身を隠す術は持ち合わせてなかったのでしょう。
逮捕後の偽装偽造工作?
警察によってやっと逮捕されたK氏ですが、実は決定的な証拠がなかったのです。
確かに江の島の防犯カメラにて不審に映ったのは彼自身ですが、実は野良猫に首輪をつけている場面の映像はなく、冤罪ではないかと世間は思い始めていたのです。
逮捕されて約1年が経った頃、逮捕されて心労がたたり疲れ切った母の姿をK氏は見てしまったのです。
犯行を認め自供をするのが良かったのかもしれませんが、彼はまた一つの過ちを犯してしまいます。
それは公判中に真犯人を名乗るものからの報道機関各社への声明メール送信によるアリバイ工作でした。
しかし、実はこのメールはK氏が秘密裏に入手したスマートフォンから予約送信されたものであり、警察はその自室を迅速に突き止めることができたのです。
その後、東京地裁より懲役8年の実刑判決が下り、この事件は幕を閉じました。
インターネットに潜む危険性
さて、「遠隔操作IT誤認逮捕事件」はについてどう思われますか?
多くの人は日常生活を送っていたら身に覚えのないことで急に逮捕される恐怖を感じたと思います。
実際にこの事件では誤認逮捕されは者の中には実名報道などにより世間にさらされてしまうなどの事態になってしまいました。
このようなことにならないように、各個人でセキュリティソフトを導入する、インターネットの知識を持つことの重要性が認知されただろう。
また、警察においても、デジタル捜査においては慎重さと正確性が求められるということが重要と改められました。
今後は正確な捜査と公正な判断が行われることを期待しましょう。
遠隔操作IT誤認逮捕事件のまとめ
「遠隔操作IT誤認逮捕事件」はK氏による、パソコンの遠隔操作により4人の誤認逮捕を引き起こしたという警察、世間を騒がせた事件でした。
K氏は逮捕されたものの、誤認逮捕された者たちの心の傷は簡単には癒えず、世間にインターネット犯罪の危険性を広めることとなりました。
このようなことにもならないよう、インターネットとの付き合い方を学び、
また誤認逮捕のような悲しいことが起きないように警察の正確で公平な操作を期待したものである。
このページを最後まで読んでくださってありがとうございます。
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