財政・金融

マイナス金利が続くとどうなる?政策や経済への影響についてわかりやすく

マイナス金利の画像

マイナス金利の政策と聞いて、

どういう政策なのか
影響はあるのか

などちゃんと理解するのって難しいですよね。

しかし、このマイナス金利政策は日本の景気を左右するとても大事な政策です。

この記事ではマイナス金利政策の解説社会への影響についてまとめてみました。

マイナス金利政策とは?その目的は?

マイナス金利とは?

まずマイナス金利とは銀行に預ける場合の金利がプラスではなくマイナスに、
つまり残高から逆に利息を支払う状態を言います。

例えば、銀行に100万円預けるとします。

もし金利が1%の場合、1年後には101万円に増えていくのが通常の金利です。

しかし、マイナス1%の金利の場合は1年後には99万円となりどんどん減っていきます。

つまり、銀行に預けておくだけ損をしてしまう状態です。

マイナス金利は中央銀行のみ

銀行に預けて置いたら危ないなら全額出金しないと、、、!

と思ってしまいますが、マイナス金利は中央銀行のみが対象です。

中央銀行は、国の経済の安定を目的に、
通貨の発行金融政策の決定、金融機関の監督など行う銀行です。
一般的には日銀などとも呼ばれています。

そのため、一般の人がお金を預けたりできる銀行ではありません。

中央銀行の取引相手は民間銀行だけ

中央銀行は通貨の発行以外にもみずほ銀行、三井住友銀行などの民間銀行に対して、
お金の預かり、借り入れを行うことが出来ます。

しかし、マイナス金利政策を行っていると民間銀行は中央銀行にお金を預けても損をしてしまうのです。

最終的にお金は企業に配られる

中央銀行だと損をしてしまうので結果的に民間銀行は民間企業などの融資にお金を回すようになり、
その分、企業は融資を受けやすくなります。

そのため、企業の成長、経済の活性化が進み景気が良くなるとされるのです。

円安が促進する効果もある

マイナス金利は主に景気を上げるのが目的とされていますが、円高を防ぎ円安にさせる手段にもなります。

為替の価値は市場にどのくらい通貨が流通しているかが重要です。

マイナス金利になると銀行はなるべくお金を民間企業などに流します。

そのため、市場に出回る日本円の量が増えて日本円の価値が下がるのです。

円安になることで海外から日本へのお金、物の流れが強くなり、観光業などが大きく利益を上げやすくなります。

そのため、景気を良くしたい日本とすれば理にかなった政策でしょう。

住宅ローンの金利も低下

また、住宅ローンの金利が低下し、一部の人々にとっては返済負担が軽減されるメリットがあります。

そのため、住宅ローンの借り換えやこれから購入を検討されている場合はメリットが大きいかもしれません。

マイナス金利が招くデメリット

景気の回復から様々なメリットが多そうなマイナス金利政策ですがもちろんデメリットもあるので注意が必要です。

金融業、輸入業への圧迫

まず金融業ですが、預金者からお金を預かり、そのお金を貸し出すことで利益を上げています。

しかし、マイナス金利では預金者からのお金を貸し出すことが難しくなり、銀行の収益に影響を与えます。

また、円安になるため海外から輸入品も高くなります。

特に現在は輸入コスト自体も高いためダブルパンチで苦しい状況でしょう。

物価高

また、円安になることにより相対的にモノの値段が上がってしまう物価高になります。

物価高はビジネスのみならず、日常生活にも影響が出ます。

企業は融資などで何とかなるかもしれませんが、個人レベルでは本当に辛いだけですよね。

実態に合わない株価高

また、マイナス金利は円安、企業への融資が進むため、株価が大きく成長します。

株価が高いことは基本的には良いことですが、それは良い業績ありきの場合です。

そのため、円安などで後押しされている現状は株価と実際の業績との乖離は大きくいびつな状態と言えます。

給与額だけが変化しない

さて、マイナス金利政策の特徴やメリット、デメリットについてまとめてみました。

政策自体はバブル以降冷え切った日本経済を温かくする良いものと言えるでしょう。

しかし、政策があまり認知されないのは国民の給与額だけが上がらないのが理由でしょう。

会社の業績、借入可能額、物価が上がっているのに給与だけ上がらないからそりゃ意味が無いとして言えませんね。

これらの理由は日銀の政策の問題というよりは
少子高齢化、日本企業の経済支援、福祉制度のいびつさなど日本政府が怠慢にしてきた付けが回った結果です。

しかし、今更頑張ったところで大きく日本が変わるのは正直難しいでしょうね、、、

マイナス金利政策はしばらく続く

2023年12月に日本中央銀行はマイナス金利政策の維持を発表しました。

利上げ進めてきたアメリカとは対照的で日本はゆっくりと景気を安定させたいのかもしれませんね。

現状としては政策による景気の上昇が各国民には体感できてない状態ですね。

企業が賃上げを渋っているためというのが原因のため、中央銀行自体は何も悪くないと思います。

しかし、数年のマイナス金利政策で国民の貯蓄額が先細りしてきているのも事実です。

そのため、マイナス金利政策にあった国造りを進めていかないと
今後数十年で日本が先進国であり続けるのは難しいのではないでしょうか。

今回は以上です。

このページを最後まで読んでくださってありがとうございます。
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