個別株を買うときは様々な理由があると思う。
話題になっているから、株主優待が貰えるからとエンタメ要素での購入も良いが、
投資として考えた場合は株がお買い得か、メリットがあるかは抑えておきたい。
このようなメリットを考える、探すことを「銘柄選定」「企業分析」ともいうが、
これをする際には様々な指数、数値を見ていくだろう。
今回は数ある指数でも有名で重要なPER,PBRについて確認していこう。
個別株投資をしなくてもPER,PBRは知っているだけで企業の実態を知ることができるため、是非読んでほしい。
PER(株価収益率)とは
投資信託などではなく、とある企業の株を買う、分析する際、必ずと言っていいほど「PER」という言葉が出てくる。
このPER(株価収益率)は、企業の株価をEPS(その企業の一株当たりの利益)で割ったものです。
つまり会社の実際の利益に対してどのくらい株価が違うかを表しており、
他会との収益性の差、企業の成長性を把握するのに重要な指数とされます。
一般的に、PERが低いほど、企業の株価が割安されるため、個別株を購入する際は、
PERが低い方が投資効果は高いとされます。
具体例
ある企業Aの株価が1,000円で、EPS(一株当たりの利益)が100円だとします。
この場合、PERは
1,000円÷100円=10
となり10倍となります。
また別の企業Bの株価が1200円で、EPS(一株当たりの利益)が80円だとします。
この場合のPERは15倍となります。
もし企業A,Bが同業の場合はPERの分析だと企業Aの方が株価は割安だとわかります。
このように企業によって株価、発行株数は違いますがPERを使うことで企業を比較し分析できます。
PBR
さて、PERについては理解できたと思いますが、似た指数にPBRというものがあります
PBR(株価純資産倍率)は、企業の株価をBPS(その企業の1株あたりの純資産)で割った値を示します。
純資産とは、企業の資産から債務を差し引いた金額のことでイメージとしては現金やローンがない不動産などの純粋な資産です。
純資産の多い企業はマネーパワーが強く、
大きなビジネスを展開したり、急な不景気にも耐えられるなど、地力があるイメージになります。
そのため、PBRが低い(株価に対して純資産が多い)場合は、その自力によってビジネス展開し株価が大きく挙がる可能性があります。
あくまで目安ですが、PBRが1倍以下の場合は割安と言えるでしょう。
PER,PBRの使い分け
PERとPBRの違いは、対象が純利益か純資産の違いにあります。
どちら良いとは一概には言えませんが、
PBRが低い(株価に対して純資産が多い)会社は安定している傾向が多く、長期的な投資が優位であると言えます。
また、PERが低い(株価に対して純利益が多い)企業は今勢いがある会社と言え、株価が大きく挙がる傾向があるとされます。
テクニカル分析だけには頼らないように
さて今回説明したPER、PBRは株価に連動した指数である。
このように指数、価格などのデータで株価を予測するのを「テクニカル分析」という。
テクニカル分析は投資をする上ではとても大事であるが、
個別株を対象とした投資においてはその会社の具体的な取引内容、社長の思想、業界の傾向によっても株価は変わるため、
実はPER,PBRが高くてもずっと株価が上がり続けるなど起きるのだ。
上がるだけならいいがPERなどが低くても更に株価が下がることもあるので、
PER,PBRだけに頼りすぎる様々な角度から分析する必要がある。
ちなみにこのように数値だけでなく企業の動向、業界の流れで読み解くのを「ファンダメンタル分析」というので覚えてもらいたい。
しかし、PER,PBR自体は会社の経営状態を把握する上では優秀な指数であるため、
もし個別株投資をする際は必ず気を付けてほしい。
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