財政・金融

銀行の外貨預金をあまりお勧めしない理由

銀行の外貨預金をあまりお勧めしない理由

この前こんなニュースがあった。

大手メガバンクの三井住友銀行はドル建て定期預金の金利を0.01%から5.3%に引き上げたのだ。

これはアメリカ景気、主にFRBの政策に伴う対応とのことだ。

なるほど、
例えば、100万円分をドル建て定期預金に入れた場合、
今まで約100円の金利だったのが約5万3千円分貰えるのだ。

確かに振り幅だけ見たらお得である。

しかし、ネットバンクを見てみると

住信SBI銀行5.1%
auじぶん銀行5.1%
ソニー銀行5%

と元々この基準で行っており、今までがどれだけ低かったがわかる

しかし、金利も横並びになり外貨預金をみんな行いたくなるかもしれないが、
実は外貨預金には様々な隠れコストが存在する。

外貨預金とは

外貨預金は、外国の通貨で預ける預金のことです。

外貨で預けることにより、日本より高い金利の恩恵を受けることができ、為替によっては更にお得になります。

メジャーな国で挙げるなら、アメリカの米ドル、EUのユーロなどは2~5%の金利があり、
国の情勢が不安定だがトルコリラは金利が25%となる。

また、銀行のサービスによっては外貨預金を外国で引き出すこともでき、両替の手間とコストを削ることもできる。

色々なメリットもあるが筆者としてはそれでも外貨預金、特に銀行のは、おすすめしない。

外貨預金のデメリット、リスク

さて、それでは具体的に外貨預金のデメリットを挙げていく

為替リスク

これは外貨預金に限ったことではないが、外貨を挟んだ取引には必ず為替リスクが発生する。

為替レートは常に変動しており、円と外国通貨の交換レートが変わることで預金額が増減することがあります。

為替レートが円安になれば、外貨預金の価値は上がりますが、逆に円高になれば価値が下がります。

そのため、為替相場の変動によっては損失を被る可能性もあります。

米ドルに外貨を入れている人は、今現在は恩恵は大きいだろうが、時期によってはかなり損をしてしまう。

預金保険の対象外

預金保険は、銀行や信用金庫などの預金機関に預けられた預金を保護する制度です。

もしも預金機関が破綻した場合でも、預金保険制度によって預金者の預金は最大で1,000万円まで保護されます。

しかしこの日本の預金保険制度は、日本円預金に対して保険が適用されますが、外貨預金には保険が適用されません。

そのため、万が一金融機関が破綻した場合、預金が保護されないリスクがあります。

旅行で出先の出金用だけに外貨を持つとかなら問題ないが資産形成においてはリスクの一つと捉えておこう。

為替手数料が高すぎる

銀行の外貨預金の手数料が高すぎるという問題があります。

先ほど挙げた三井住友銀行の場合は店頭での為替手数料は1円である。

しかし、SBI証券などの場合は0.25円となり、

1ドル=150円と想定した場合
300万円を外貨預金に変える時の手数料は
三井住友銀行(店頭)約20000円
SBI証券 約5000円

となり、必要以上のコストがかかってしまうことが多い。

なぜ銀行の外貨預金の手数料が高いのでしょうか。
一つの理由は、銀行が外貨を保管するために必要なセキュリティ対策や管理費用が高いことです。

また、銀行は外貨預金を通じて利益を上げるため、手数料を高く設定している可能性もあります。

それでも外貨預金をしたい場合

さて、そんなデメリットがある外貨預金だがそれでも外貨を持ちたい人はいるだろう。

そんな人に銀行の外貨預金よりおすすめの外貨の持ち方を紹介する。

外貨建てMMF

物理的に外貨を持つことはできないが外貨建てMMFは良い選択肢になるかもしれない。

外貨建てMMF(マネー・マーケット・ファンド)は、外国の通貨で運営される投資商品であり、
MMFは、短期間で運用されることが特徴であり、通常は1日から数週間の間に運用されます。

MMFは主に政府や金融機関が発行する債券や短期証券に投資するため非常に安定して手数料も通常の外貨預金より安い傾向があります。

FXによる疑似的外貨預金

少し特殊なやり方になるかもしれないがFXを使った方法もある。

FXは預けているお金以上の金額のやり取りを行える信用取引である。

例えば、100万円外貨預金にしたい場合は
40万円分だけFX口座に入れてレバレッジを2.5倍にして運用する
そうすると40万円で100万円分の外貨預金が出来る。

もちろん為替リスクもあるため40万円しかないならやるべきではないが、

仮に100万円持っている場合は残りの60万円は別の投資に使えたりして効率的な資金運用ができる。

また、手数料が銀行より格段に安く、レバレッジをかけなくても外貨預金として入れるならFX口座の方がおすすめである。

投資で持つなら外貨預金以外が良い

さて、外貨預金のデメリットを確認し、様々な特徴を見てきた。

その結果、ビジネス旅行などで
外貨が物理的に必要なら外貨預金はやってもいいだろうが、
お金を増やす手段、投資としては手数料、リスク共に割に合わないとわかったと思う。

では投資としてはどうしたらいいのだろうか

外貨預金を投資として考えた人は

アメリカが成長するから、
日本が今後危険だから
など国への期待と不安から行うだろう。

しかし、それが理由なら株式、債券を買ったほうが良い。

投資信託

投資信託は、多くの人々にとって魅力的な投資手段となっています。

投資信託は、複数の投資家の資金を集めて、専門のファンドマネージャーが運用するものです。

このため、個別の株式や債券に比べてリスクが分散され、初心者でも比較的安全に投資を始めることができます

また、国、企業が後押ししていることもあり手数料が安い、無料なことも多く、
投資としてなら絶対に投資信託の方がいい。

個別株投資

特定の国の特定の企業にだけというなら個別株投資も選択肢になる。

個別株投資の利点の一つは、投資家が特定の企業に集中して投資できることです。

ただし、個別株投資は企業の業績や市場の変動によって、株価が上下する可能性があります。

そのため、投資をするには経験とコツが要ります。

投資はメリットよりもコストとリスク

さて、今回は外貨預金の特徴をはじめ、隠れたコストやリスクを見ていきました。
外貨預金は流れがわかりやすく、銀行などでメリット、サービスも充実していますが、
よくよく見ると様々なデメリットが存在します。

筆者としては特に銀行での外貨預金はお勧めできません。

投資をしたいなら外貨ではなく、株式投資をおすすめします。

特に今は制度が充実しており、お手軽に株式投資を始められます。

皆さんも窓口で案内されたから外貨預金をやるのではなく、自分で調べて、必要なら行うようにルールをしっかり設けましょう。

このページを最後まで読んでくださってありがとうございます。
よろしければ、他にも色々と考察しているので読んでみてください。

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