財政・金融

価格が上昇する金。投資した方がいいの?

価格が上昇する金。投資した方がいいの?

円安の影響、不景気に合わせて金の価格上昇がすごい。

昨今、金の価格が1グラム辺り1万円になったニュースが話題だ。

約一年前は1グラム辺り6000円であったため、この上昇幅は異常ともいえる。

さて、そんな金であるが皆さんは購入したことあるだろうか。

今回はあまり馴染みのない「金」というものの価値そして投資としての役割などを考えて行きたい。

金ってそもそも何?どういうもの

美しさと資産価値で愛された金

金と言えば金メダル、金箔また詳しい人ならスマホの部品など、
色々と使われている金であるがその主な役割は資産的価値にあった。

金も種類があり中でも純金は、その高い純度と希少性から、
貴金属として広く認知されており、宝飾品投資などさまざまな用途で利用されています。

宝飾品としては、指輪やネックレスなどの装飾品として使用されることが一般的です。

純金は、その高い価値と希少性から、しばしば安全な資産としての保険として考えられています。

経済の不安定さやインフレのリスクが高まる場合には、投資家や個人が純金を購入して資産を保護する傾向があります。

金の需要が上がる理由

有限的な価値がある

実は金の採掘量は限られています

金は地下深くから採掘されるため、採掘コストも高くなります。

また、新たな金の鉱脈の発見も難しくなっています。

そのため、金の供給量は限られていると言えます。

限られた資産として価値が世界的に認められており、
主に他の資産の価値が下がる際に資産の確保としてその需要が上がります。

では具体的にどのような場合に需要が上がるのでしょう。

経済不安や政治リスクの影響

経済不安政治リスクは、金の価格上昇に影響を与える要因の一つです。

経済不安が高まると、投資家はリスクを避けるために安全な資産への投資を選びます。

その中でも金は、不安定な経済情勢においても価値を保つとされています。

また、政治リスクも金の価格上昇に影響を与える要因です。

政治的な不安定化や紛争の発生など、
国際的な政治情勢の変化は金の需要を高めることがあります。

これは、金が政治的なリスクに対する避難先としての役割を果たすためです。

経済不安政治リスクは、金の価格上昇につながる要因として重要です。

投資家はこれらの要素を注視し、自身の投資戦略に反映させることが重要です。

現在は戦争などもあり、世界的に情勢が不安定な時期でもあります。

それら要因が金の価格高騰に繋がっているのかもしれませんね。

通貨価値の低下とインフレ懸念

また通貨価値の低下インフレ懸念により、金の価格も上昇します。

経済の仕組みを簡単に説明すると、通貨価値の低下とは、お金の価値が下がることを意味します。

つまり、同じ金額のお金でも、物価が上がると買えるものが減ってしまうのです。

このような状況が続くと、人々は将来の物価上昇を予測し、資産を保護する手段として金を選ぶ傾向があります。

通貨価値の低下の主な要因は国の信用が低下したときなどに起こります。

また、インフレ懸念とは、物価が上昇し続けることで、
お金の価値がさらに下がる可能性があることを指します。

インフレが進むと、お金を持っているだけでは将来の生活が守られなくなるため、金のような価値の安定した資産を持つことが重要とされます。

これらの理由から、通貨価値の低下やインフレ懸念により、金の購入が進み価値が上がります

中央銀行の金保有量とコストによる影響

また国が運営する中央銀行は、各国の経済安定を図るために金を保有しています

金は、通貨の価値を支える貴重な資産とされており、
中央銀行は金を保有することで通貨の信頼性を高めることができます

採掘コストの変動

また、金の採掘状況によっても影響があります。

金を採掘するためには、地下深くまで掘り進む必要があり、
採掘コストが高くなります。

採掘コストが上昇すると、金の供給が制限されるため、価格が上がる要因となります。

そのため、採掘費用の高騰、採掘会社の経営状況によってもその価値は変動します

投資家で金を持ち続ける人が実はあまりいない

価値が世界的に認められており、
投資の世界では「有事の金」ともいわれるくらいには有名な金ですが、
実は投資の世界ではあまり勧められていない、実際に所有している人が少ない傾向にあります

その理由を追っていきましょう。

インカムゲインが得られない

投資をする上で利益を上げる手段としてインカムゲインキャピタルゲインというものがあります。

インカムゲインとキャピタルゲインは、投資において重要な概念です

インカムゲインとは、投資から得られる定期的な収入のことを指します。

具体的には、株式や債券からの配当や利息、不動産からの家賃収入などがインカムゲインに当たります。

一方、キャピタルゲインとは、
投資した資産の価値が上昇した際に得られる利益のことを指します。

所有している資産価値が上昇は金にも当てはまります。

これら二つの利益要素がありますが、
金投資というものはインカムゲインが全くありません

投資の中にはインカムゲインだけで年利5%ほど得られるものが多く、
金を持つメリットは他に比べて弱い傾向があります

管理にリスクがある

金を購入、投資する場合、様々な投資方法があり

金貨として買う

インゴット、装飾品として買う

ゴールドETF(株式投資のようなもの)で購入

銀行などの純金積み立てで購入する

などが挙げられます。

イメージとしてはやはり金の延べ棒などのイメージがあるが
例えば、自宅に盗難にあった際のことを考えてほしい。

盗難にあった場合は様々なものが盗まれる、
そしてその中でも価値として手堅い金は絶対に盗まれてしまうだろう

このように物理的に持つ機会の多い金は盗難リスクがあります。

投資として増やしたいのに減る可能性があるのはすこし微妙ですよね。

管理コストがかかる場合もある

家に置いたら盗まれる可能性があるなら貸金庫に預けるなども有りです。

しかし、これも貸金庫の費用が発生してしまいます。

お金を増やす手段としての投資と考えた場合、維持費はどうしても考えなければならないですよね。

また、ゴールドETF銀行などの純金積み立ての場合は現物での持つわけではないので、
このリスクは回避できそうですが、実は購入時などに多額の手数料を取られてしまいます。

その金額は一般的な株式投資の購入手数料の100倍にもなる場合があり、
株式投資よりもわざわざ手数料の高い金投資を行う人はとても少ないのです

金は買った方がいいの?

さて、今回は金というものについて考えて行きました。

では果たして金は買うべきなのかを考えましょう。

投資として買う場合は勉強してからでいい

投資としての金は

世界の情勢

何年後に売却するか

コストとリスクをどのように抑えるか

など、普通の株式投資と比べて考えることが多く、
また、暴落時に下がりづらいなどメリットはありますが、
上がりづらいものでもあるので初心者が投資として行うのは、おすすめはしません

まずは、株式投資などメジャーな投資を行って自分で投資のルール、目的を決められるようになってからにしましょう

アクセサリーとしては買いたいなら買おう

当たり前ですが、プレゼント、アクセサリーが好きであれば
どんどん買うのは良いと思います(笑)

しかし、注意点として

アクセサリーの金は使用している量が少ない

ブランド価格として販売されていた

などで、購入時よりも売値が大きく下がる可能性があります。

投資として買うのか浪費として買うのかを正しく使い分けで金は買っていきましょう。

このページを最後まで読んでくださってありがとうございます。
よろしければ、他にも色々と考察しているので読んでみてください。

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