財政・金融

150円台突破、為替介入ってどんな意味があるの?

150円台突破、為替介入ってどんな意味があるの?

今年の夏は気温だけでなくドル円為替も熱かった。

アメリカの利上げ日本の金融緩和の継続など様々な要因で
アメリカにずっとお金が流れ続け、150円を遂に突破したのだ。

しかし、150円を突破したと思ったが急に円高が進み、148円代まで落ちてしまったのだ。

企業なら不祥事などでこのような急な変化は起きやすいが、
為替においてこのような変化は政策発表為替介入が考えられる。

そして今回の150円を突破した10月3日は特別な政策発表は無かったので為替介入が起きたとされる。

そもそも為替介入とは?目的は

為替介入とは、国や中央銀行が自国通貨の相場を安定させるために行う政策であり、
今回の場合は意図的に日本円を買うことにより、円安の流れを緩和させました。

為替介入は、通貨の価値が適正な水準から大きく逸脱した場合に行われることが多いです。

例えば、自国通貨が急激に上昇すると、輸出業者にとっては競争力が低下し、
国内企業にとっては海外での収益が減少する可能性があります。

逆に、自国通貨が急激に下落すると、輸入業者にとっては原材料や製品の価格が上昇し、
国内企業にとっては輸入品の競争力が低下する可能性があります。

このように急な変動、実経済から指数が乖離した時などに為替介入は行われます。

為替介入のデメリットとリスク

自由な動きの制限

国のような大きな存在が為替介入すると市場の自由な動きを妨げる可能性があります。

市場は需要と供給に基づいて価格が決まるべきですが、
為替介入によって政府や中央銀行が人為的に為替レートを操作することで、
市場の自由な動きが制限される可能性があります。

効果が正しく伝わるかわからない

また、為替介入は予測困難な結果をもたらすことがあります。

市場の状況や国際情勢は常に変動しており、
為替介入の効果を正確に予測することは非常に難しいです。

介入が失敗した場合、逆に市場の混乱を招く可能性もあります。

国のお金を使う

さらに、為替介入は財政的なコストを伴うこともあります。

規模にもよりますが、一回の為替介入で数兆円の資産が動くともされています。

為替介入により指数の動向が変わり、最終的に利益になるならいいかもしれませんが、
為替介入が効果的に影響を与えるかどうかは結局わかりません。

そのため、中央銀行の資金がただ減少だけの可能性もあります。

為替介入の成功と失敗

さて、為替介入についての具体的例を見ていこう。

具体的例としてまず成功したパターンを見ていきましょう。

1995年に日本が行った為替介入があります。

当時、円高が進んでいたため、日本の輸出企業は苦境に立たされていました。

そこで、日本政府は大量のドルを買い入れることで円高を抑え、輸出企業の競争力を回復させました

この介入により、日本の経済は一時的に回復しました。

一方、失敗例としては、スイスが2015年に行った為替介入があります。

当時、ユーロが急落し、スイスフランが急騰しました。

これにより、スイスの輸出企業は大打撃を受けました。

スイス政府は市場に干渉し、スイスフランの価値を抑えるために大量の外貨を買い入れましたが、
結果的には効果が限定的であり、多くの資金を失う結果となりました。

これらの具体的な例からわかるように、為替介入には成功する場合と失敗する場合があります。

介入のタイミングや方法、市場の状況など、慎重な判断が求められます。

為替介入は、国の経済政策の一環として慎重に検討されるべきです。

投資家から見た為替介入

さて経済的な都合により国が為替介入をすることは分かってきたでしょうか。

では今度は投資家として為替介入はどういうものかを考えて行きましょう。

ポジション次第で良し悪しは変わる

投資家にとって、為替介入は重要な要素となります。

なぜなら、為替介入は直接的に為替レートに影響を与えるからです。

例えば、今回の為替介入は150円から148円台に大幅に変化しました。

仮に投資家が1億円分の米ドルを買っていたとすると
この為替介入で約9866万円分の価値に下がってしまうのだ。

また、輸出ビジネスに投資をしていた場合
今回の為替介入によってこれにより、輸出品の売値が下がってしまい利益がマイナスになってしまう。

ある程度の予測はできる

そんな為替介入だがある程度の予測はできる。

今回の場合は150円という分かりやすい値があるため、
値を基準に為替レートの変動することは予測でき、
ポジションによっては利益を得ることができます。

ただし、基本的には為替介入は予測が難しいです。

政治的な要因や国際的な関係など、多くの要素が為替レートに影響を与えるためです。

今回の場合も為替介入をしたと明言はしておらず、そもそも予定としても公表はされていませんでした。

そのため、そのまま150円を突き抜けてしまうパターンもありえました。

投資家にはビックイベント!ただしリスクはある

さて、為替介入について今回は見ていきました。

為替に問わず国、中央銀行が市場に介入してちょっかいを出すことは割とあり、
直近ならコロナによる株価の買い支えなども有った。

これらイベントは投資家としては外せない情報であり、人によっては稼ぎ時になる。

しかし、基本的に為替介入の効果、リスクは予測しづらく、
初心者為替介入に慣れていない人は変にポジションは持たず静観した方がいいだろう。

また、今回の場合は円安の原因ははっきりとわかっており、
為替介入をしても問題解決にはならないということも分かっている。

そのため、投資においては長期的なトレンド原因をしっかり捉え
結果的に得をするポジションを見極めることが大事である。

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